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Malicosmos ―高橋真理子の小宇宙

malicosmos.exblog.jp

「つなぐ」「つくる」「つたえる」「とどける」 これが自分の仕事のキーワード

宙をみていのちを想う~オーロラとともに

イベント、講演、講義続きの1週間あまり。やっと少し一段落。

23日(土)科学館で、ホスピス在宅医の内藤いづみさんイベント「宙をみていのちを想う~オーロラとともに」で、内藤先生の講演会、続いて、「オーロラストーリー」の投影、そして、内藤さんと私の対談。
オーロラストーリーを最初につくった9年前、きっとプラネタリウムはこういうことに貢献できるはず、とうっすら感じ始めてはいたけれど、けれどほんとうにきちんとつながっていく像をそのときは想像もできなかった。それからずっと「人は何故ほしをみあげるのか」を根底のテーマにしつつ、多くの人と交わりつつ、自身の中で積みあがってきたものの中で、プラネタリウムほどいのちの話がしやすい場所はないかも、と想うぐらいに、なっている。今回こういう形で、内藤いづみさんという大きな仕事をしている方とお話させていただける機会が、しかもオーロラストーリーとともにやってくるというのは、ほんとにすごいことだった。これからの新しい第一歩をつくってくれことは間違いがないと思う。
これはたぶん、内藤先生のキャパの大きさゆえのことなのだろうと思うのだけれど、先生の話と、オーロラストーリーのメッセージと、対談で話されたコトゴトは、全部一つの軸でしっかりと結び付けられていたように思う。
先生の話の中での人間の尊厳は何で守られるか、という話。学び続けたいという想いをもてること、死んでも
自らの存在がそこでなくなるのではなく、誰かの中で生き続けること。実は星野道夫さんはそのあり方で、それを示し、かつ、オーロラストーリーの最後に出てくる言葉で表現している。

「僕は人間が究極的に知りたいことを考えた。一万年の星のきらめきが問いかけて
くる宇宙の深さ、人間が遠い昔から祈り続けてきた彼岸という世界、どんな未来
にむかい何の目的をおわされているのか、という人間の存在の意味。そのひとつ
ひとつがどこかでつながっているような気がした。けれども、人間がもし本当に
知りたいことを知ってしまったら、私達は生きてゆく力を得るのだろうか。それ
とも失ってゆくのだろうか。そのことを知ろうとする想いが人間を支えながら、
それが知り得ないことで私達は生かされているのではないだろうか。」

また、オーロラは「地球と宇宙をつなぎ、生と死をつないでいる」というのがオーロラストーリーのもう一つのメッセージなのだけれど、対談中、ずっとドームの空を舞っていたオーロラに内藤先生は、若くしてなくなったお父さまを想い、来ていた方々も、それぞれにオーロラの向こう側に何かをみながら話を聞いてくれたことだろう。

今回のこのイベントには、内藤先生から話をきいて、札幌から!千葉から東京から・・と遠くからのお客様もとても多かった。とてもダイレクトに、「いのち」に向き合う仕事をしている方が多く、今回の出逢いに深く感謝と心から言っていただいたり、こちらもそう感じる、そのこともほんとにありがたいな、と想う。

内藤先生ウェブサイトはこちら

宙をみていのちを想う~オーロラとともに_c0059080_316342.jpg


そしてその後、
大学講義、翌日は清里での「環境教育リーダー養成基礎講座」での講演「宇宙スケールから地球を見る」と天の川と強風の下での観望会、そして韮崎高校での「夢を育む事業」での職業講演会「人生は夢へのチャレンジ~星で人をつなぐ仕事」。 そして、息子の学年の親子活動の実施(なんと役員・・)で、お友達のダンディJUNのマジックショー+バルーンアート体験、さらに、三鷹の小学校での「道徳講演会」(!)に呼ばれて「星の語り部」の歌とお話。そのタイトルは「星がつなぐ★みんなの心」 ・・とまあ、いろいろほんとに慌しい1週間であった。高校での話も、みんなとても真剣、終わったあとも直接質問しにきてくれる生徒もいて手ごたえあり、三鷹の小学校はものすごい盛り上がりようで、はじめて聞くはずの「ほしのうた」をすでに一緒に歌っていたり、ユニビューを見せるところではすごい興奮状態、クイズにいたっては・・・ほんとに元気な子ども達で、こんなに楽しいんだったら全国の学校まわりたい!と思うほど。

それぞれ忘れないうちにメモしておきたいと思いつつ・・そこまでの気力なし。
by malicosmos_meme | 2010-11-02 03:19

by malicosmos_meme