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Malicosmos ―高橋真理子の小宇宙

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「つなぐ」「つくる」「つたえる」「とどける」 これが自分の仕事のキーワード

ユニバーサルデザイン絵本「ねえ おそらのあれなあに?」

うちのプラネタリウムを拠点に活動している仲間たち「星の語り部」が絵本を出版した。 去年5月に「ユニバーサルデザイン絵本」に出会い、それをつくっているNPO法人ユニバーサルデザイン絵本センターに、「星のお話、やりませんか」と企画をもちかけたのがきっかけ。それから1年数ヶ月経て、完成した。一言でいうと、すごくいい。(笑) ユニバーサルデザイン絵本とは、見える人、見えない人、弱視の人、色盲の人なども、なるべく一緒に楽しめる絵本として制作されている。 きれいなカラー印刷の上に、アクリル樹脂の「凸図」がのっかる。
お話を星の語り部が考え、絵は、甲府在住のイラストレーター 三井ヤスシさん、凸図の構成、全体デザインは絵本センターの小林映子さんを中心に制作をした。 
星はもちろん、正確なプロットでおこなっていて、街の星、里の星、山の星、とだんだん星が増えていくのが触ってもみてもわかる。人間ときつねとクマの親子がそれぞれ見上げながら会話していて、その中に、星を見上げる意味がきゅっと込められている。

ユニバーサルデザイン絵本「ねえ おそらのあれなあに?」_c0059080_643249.jpg


先日、この本が届き、続いて、UD絵本センターのみなさんが甲府までいらしてくださることになったので、語り部メンバーや三井さんとともに、山梨ライトハウスと県立盲学校に出向いてプレゼントさせていただいた。そのときの様子は、下記新聞などで報道されている。
山日新聞 18日の記事  19日の記事
読売新聞 19日の記事

ライトハウスの全盲の職員の方も、盲学校の小学生から高校生までの生徒さんたちも、なんだかすごく喜んですごくほめてくれて、そこにいた大人たちは一同感動のうず。
以下、一緒にいったまるちゃんが書き出した彼らの感想とは。
○見えている人、見えていない人が読むことが出来るのはとても良いです。
 今後も(こういう本を)ぜひ読みたい。触ってみて、キツネは猫かと思った(笑)
○星がどんどん増えていって面白かった。月は見たことがあるが、星が見えてよかった。
○点字も絵も模様(触図)もとても分かりやすい。星の大きさもいろいろあって分かりやすい。
 星が好きなので、学べてよかった。星は夜見える(ある)こと知っていたけど、朝もあることは本当に驚いた。
○星って見る機会がない。学校で教えてくれるけど難しい。覚えにくい。
 今日は想像できた。星を見たい。星のイメージが変わって面白かった。

一緒に出向いた絵本センターの理事さんたちも、「つくっていて本当によかった」と心から感激した様子。
先生たちは、自分たちの意見をあれほどまできちんといえた生徒達の成長ぶりにうるうると。
この絵本に直接的に関わった人間だけでも、40人ぐらい。そういう人々のミームは必ず届くんだ、ということをまた確信させてもらった出来事だった。

この絵本、840円也。 絵本センターのウェブサイトからも近々購入できるようになり、うちの館のショップでも扱えるようになるけれど、これまたもし希望の方がいらっしゃったら、こちらに直接連絡もらえればと思います。malicosmost☆yahoo.co.jp(☆を@にかえて)までどうぞ。


他にもここ2週間、またいろんなことがあったのだ。 
映画ヤーチャイカ&谷川俊太郎・覚和歌子・丸尾めぐみ リーディングライブ では、久々号泣して、私は覚和歌子に会うために山梨にやってきたんだなあ、としみじみ思ったり。
セカンドハウス手にいれたり(!)、息子が風邪で寝込んだり、東京の会議にいったり、結構何年ぶりかの大掃除してたり・・

今日はこれから科学館では科学の祭典+ライブ!オーロラ。
千客万来、10数年以来?の友人や、同業者の方々などがやってくる。 
一方、お台場で行われているサイエンスアゴラでは、「星の語り部」が「さいえんす・あぐら」という不可思議な会を、「戦場に輝くベガ実行委員会」もブースを出している。東京方面の方はぜひそちらへ。
by malicosmos_meme | 2010-11-20 06:34

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