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Malicosmos ―高橋真理子の小宇宙

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「つなぐ」「つくる」「つたえる」「とどける」 これが自分の仕事のキーワード

二人の銀河鉄道~賢治と嘉内の青春~

9月17日からプラネタリウム新番組「二人の銀河鉄道~賢治と嘉内の青春~」がはじまった。
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本来、その日は子どもらの運動会で、運動会が終わり次第、館に駆けつけるという予定だったが
それまでの連日の炎天がうそのように雨となって、各地で運動会は延期、そのおかげで、重要な人々も
初日に見ることができて、それも天のなせる業だったか。

初日当日と、その前日に、山梨日日新聞、毎日新聞、読売新聞と記事が掲載されたことから、
ふだん特に科学館利用者からはずれてしまう年齢層の方々からの問い合わせがかなり
多かった。
初日の舞台挨拶に、嘉内のご次男の保阪庸夫さん、原作者の江宮隆之さん、アザリア記念会
事務局長の向山三樹さん(彼の学校も運動会が延期に)、監修の加倉井厚夫さん、
風景画の田原田鶴子さん・・にご登場いただき、その後、保阪先生と江宮さんにご挨拶いただいた。

今回の番組、実はこの初日の午前中まで、手なおしが続いていた。 何度も見たけど、これで
完成というところになかなか行き着くことができず、番組を客観的に見ることもできず、
関係者のみなさんや、見に来てくださる人々がどう思うかということを想像する余裕がまったく
なかった。 

けれども、そんな状況から一変して、初日のシアターはとても幸せな空気で満たされた。
保阪先生は、その涙を見られないように気がつかないうちに、外に出てしまい、しばらく
探し回ったほど。 その感想は、翌日の新聞に、「庸夫さんは、『父の思想の原点が描かれている。
胸がいっぱいだ』と涙した」 と掲載された。
アザリア会事務局長の向山さんは、もうかれこれ4,5年も前に、「嘉内のことをぜひ
プラネでやってほしい」といろいろな資料を持ってきてくださった方。 彼も長い間の
思いが、こんなに想像以上の形で実現するとは、と号泣。 
それ以外にも、「もう、すごい!」といって、泣いてくれる仲間たち。 
制作者冥利につきた。
そして、この人たちとともにいられる幸せを思った。
最後まで相当苦労を重ねてくれた、映像演出の広橋さんにもほんとに感謝。

今日はこんな感想をもらった。勝手に転載・・
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賢治と嘉内の関係,出会いや友情,葛藤がとても分かりやすく語られており,私などのような者にも受け入れやすい構成になっていたと思います。賢治にこれほどまでに影響を与えた人物が,地元山梨に存在し,かつその与えた影響のルーツが我々の郷里の自然・星空にあったかもしれないということ。これは私にとって大きな衝撃であり,また故郷について改めて見つめなおすよい機会になりました。詩的な賢治の作品とプラネタリウムが映し出す星空がなんとも言いようのない幻想的な雰囲気を醸し出して,時が経つのを忘れるほど感情移入してしまいました。是非とも多くの人(特に山梨県民)に見てほしい作品です。
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私の願いをそのまま書いてくれているかのよう。 ありがたい。

この番組の制作をはじめたときには認識さえしていなかったのだが、ちょうど、
韮崎市ふるさと偉人資料館 もこの9月にオープン。 「銀河鉄道の夜」のあらためての
映画化、などいろいろなことがシンクロしている。
そして、さらに! 加倉井さんがこんなことを発見。
賢治と嘉内がであった1916年は、中秋の名月が9月12日であり、木星の位置が、
おひつじ座の中にあった。 このことが、今年もそっくりそのまま・・なのである、と。
この番組を制作したのが今年であったことは、まったく呼ばれるようにしての
必然だったのだろう。 おそらく震災の年であったことも、きっと今後、今年つくった
意味あいが見えてくる気がする。


そして、この翌日、みえこどもの城で行われていた「プラネタリウム解説コンクール」で
甲府南高校の佐野このみちゃんが最優秀賞! というニュース。 
このみちゃんは、上記銀河鉄道番組の朗読をしてくださった山形由紀子さんの娘で、
小学校中学年ぐらいから、うちのプラネのイベントに参加しては、のめりこみ(笑)
2009年の「プラネ体験」などでも、素晴らしい解説で私たちやお客さんをびっくりさせて
いたのであった。 本番の2日前、うちのプラネで練習していき、「優勝間違いなし」と
思っていたけど、ほんとに優勝しちゃって、やっぱりスゴイ。
その晩に、「プラコン」をはじめられた河原先生より、余韻さめやらずの感激のメールに
こちらも感激。 たかがプラネタリウム、されどプラネタリウム。 多くの人生が
重なりあい、それぞれの人生に大きな影響を与えている。

と、書いたところで、加倉井さんの日記をみてたら、このニュース、すでにご存知でした。
さすが。
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by malicosmos_meme | 2011-09-20 20:58 | Comments(0)