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Malicosmos ―高橋真理子の小宇宙

malicosmos.exblog.jp

「つなぐ」「つくる」「つたえる」「とどける」 これが自分の仕事のキーワード

3月11日の星空

震災から1年。地球が太陽のまわりを1周する。誰にも止められないこの時間の流れ。
けれども、ほんとにあのときからずっと時が止まったままの人が、実に多くまだいらっしゃるんだなあ
と、新聞などをみながら、涙が出る。なんとも切ない。

3月11日2時46分は、科学館内も黙祷、シアターはちょうど上映開始時刻だったのでやはり同様に
シアター内でも黙祷。そのあとの投影では、3月11日の夜、被災地の上に広がっていた満天の星空を
みて、そこで人々が発した言葉を、少し紹介した。

3月11日の星空について、
友人からのメール、知人から新聞記事を教えてもらったり、ということをして、そんな状況にあって
満天の星空から感じえる「感動」がある、ということこそ、星空の本質的な力、と感じる。
3月29日の自分のブログ
http://malicosmos.exblog.jp/16115890/

先月、親しくさせていただいている小児科のお医者さん(元天文少年)が、ご自身で
集めておられたという、やはりその日の星空に関する記事をテキストにしたものを
送ってくださった。 それも紹介したい。

復興メッセージソング「明けない夜はないから」を製作した「プランニング開企画」の
ブログ4月12日の記事から。
「地震があったあの日あの夜、このままどうなってしまうんだろうと不安に思いながら
過ごしました。停電になっている中での激しい揺れ、いままでに感じたことのない恐怖と
不安な状態の中、夜空を見上げれば満天の輝く星。
こんなに大変な時なのに、思わず「星がきれい」と思ったことを覚えています。
人は、どんなに困難な状況の中でも、輝く星を見て「美しい」と感じる心が残っている
ものなんだなと自分でも驚きました。
その心が残っているうちは大丈夫かもしれないとも思いました。」

4月24日の読売新聞の記事から。
仙台で被災した伊集院静氏のコメント。
「・・・さまざまな光景が身体の中に入り込み過ぎて、やや混乱もしているが、
何度もよみがえるのは、3月11日夜のあの美しすぎるほどの星空である。地上の惨劇と
天上の美眺の相対は何を告げようとしていたのか・・・」

5月23日の朝日新聞の記事から。
宮城県名取市の閖上(ゆりあげ)地区で被災した名取市立閖上小学校6年菊地里帆子さんが
新任教員の歓迎会で児童を代表して行った挨拶。
「津波は渦を巻き、おおいかぶさってくるように閖上を消していきました。真っ暗な校舎の中
みんなではげましあいながら助けを待ちました。
・・・私たちはこれから、応援してくれる人への感謝を忘れず、精いっぱい生きていきます。
あの夜、真っ暗な空に輝いていた星たちのように、希望の星となるように」

6月23日の朝日新聞の記事から。
岩手県大槌町の自宅と山田町の職場を津波で流されて、宮城県花巻市東和町で避難生活を
送る坂本一也さんの言葉。
「今でも不思議ですが、震災当夜、職場の上司と眺めた星の美しさが脳裏に焼き付いています。
沿岸部はすべて破壊され、辺り一面が暗闇だったので、星の輝きに気づいたと思う。
悲しい輝きでした。」

追加
先日のつなぐ人フォーラムで、タカさんこと鈴木崇則さんが、お話してくれたこと。
3月30日読売新聞の記事から。
祖母寿美さんと高校1年生の阿部任さんが、震災から9日たって倒壊家屋から
救出されたというニュース。 任さんの絵画の先生が、「救助までの間どうしてたの」
という問いに、「夜空の星がきれいでした」と答えたという。その際の記事、ある
ブログから拝借・・
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阿部任さん、今はどう過ごされているのだろう。会ってお話を聞いてみたい。

上記伊集院氏は、震災からしばらくたってからのラジオでも星空のことを話をしてて
そのときは、津波に流されながらもでも、この星空を見ていてくれたかもしれない、と
それが彼らの救いになっていたと思いたい、ということを話していた。

仙台市天文台でおこなわれている「東日本大震災から1年~星空とともに」では、
山梨からの星に託すメッセージをいろいろな方からあつめて送り、素敵に展示して
いただいた。 天文台のブログに掲載されている。

山梨日日新聞でそのことが扱われた記事には、もともとこちらでスタッフをやっていた
松下くんのコメントが載り、「直後は『星空を見ると地震や津波を思い出してつらい』との
声もあったが、今では『星空は暗闇を照らす希望の光』と話す人が増えた」と。

今回のメッセージなどの企画をやりとりしていた仙台市天文台の高橋博子さんも
同じようなことを言っていた。 そして3月11日におこなった特別投影では、
その日の星空を出してお話する、と。スタッフの中にもまだつらくて見られない
若モノもいるけれど・・と。 仙台市天文台のtwitterをみていると
見に行かれた方々の感想などものってます。

人が生きる、死ぬ、ことに関わって、星空は何ができるんだろう、と再び
あれこれ考えます。
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by malicosmos_meme | 2012-03-12 04:25 | Comments(3)
Commented at 2012-03-13 10:15 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by malicosmos_meme at 2012-03-15 04:30
Mさん、いつもありがとうございます。11日も12日も星がきれいで、なんか、ほっとしました。卒業式~ですよね・・ ほんとに。
Commented at 2012-05-06 22:51 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。