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Malicosmos ―高橋真理子の小宇宙

malicosmos.exblog.jp

「つなぐ」「つくる」「つたえる」「とどける」 これが自分の仕事のキーワード

なかまー8月振り返り


出張・イベント多く続いた夏。これが2倍ぐらいの長いテンポできてくれれば、もう少し一つひとつを味わってのみこんで、残していけるのになあ、と思うのだけど。地球時間はそれを許してくれない。いや、自分のキャパの問題か・・
自分の仕事を俯瞰して図にして、何がどれぐらいの分量で時間を割いたり、労力を費やしたりしているのか、自分でわかりながらやりたいな、と思う。

①届ける
・space fantasy live(一人バージョンも含めて)
・移動プラネタリウム
・病院がプラネタリウム(上と重複)
・コラボレバージョンもいろいろ

②つたえる
・大学講義(宇宙の科学、博物館学)
・講演(キャリア教育とか、山梨にかかわるとか、博物館とか)
・プラネタリウム職員研修、博物館職員研修
・教科書執筆(ほんとにやるのかな・・)
・広報、宣伝・・

③つくる
・自主企画(星つむぎの村、アルリ舎企画)
・星などに関連した企画・展示の協力や実施
・プラネタリウム番組制作、映像編集
・これまでの番組のプロモーション、オプション企画
・オリジナルグッズ
・科学館でのイベント(特別投影、コンサート、ワークショップ)

④つなぐ
・上記のものは実はほぼ「つなぐ」仕事でもある
・星つむぎの村
・星の語り部、ユニバーサルデザインに関連したことごと
・つなぐ人フォーラム
・・・・

夏が終わって、今週は一息!と思っていたのに、どうもtodoリストが
全然減らず、どうもいまいち落ち着けないのは、何がどうなっているか
自分で俯瞰できていないからかな、と思い、リストアップした次第。
少し落ち着いた(笑)かな。

で、8月振りかえり。

●コラボレーション
誰かに呼んでいただいて公演して、その感想をいただくだけでも、互いにいろんな気づきがあったり発見があるのだけど、でもわざと、他ジャンルと「コラボレ」するっていうのがやっぱり自分は好きだなあ、とあらためて感じたりする。
そういう点でとても楽しかった「惑星探検!自分が住みたい星をつくろう」インSHIBAURA HOUSE。アートのワークショップを展開している「つむり」さんとのコラボレ。プラネをみて、宇宙に想像広げたあとに、「地球」「土星」と「自分が住みたい星」のモビールをつくる。子どもたちの作品みてたら、ほんとに「つながった~」感たっぷりな感じで、こちらが満足(笑)。子どもたちのつくっている様子も、つくったものも、実に素敵であった。
つむりさんがレポートしてくれた内容がこちらに。
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●病院がプラネタリウム
8月は、大阪市立大学病院、静岡県こども病院、山梨大学附属病院をそれぞれ訪問。大阪では5回のドーム投影、静岡は真人さんとのspace fantasy live、山梨は3回のドーム投影。大阪、すごく盛り上がったり、じーっと見つめる時間、いろいろに。
お医者さんたち、看護師さんたち、院内学級の先生、研修医の学生さん、大人もすごくたくさん見てくれて、それぞれに感じ入った様子をみなさん口にして感想言ってくださって。後日に、うれしい色紙が・・
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静岡のこども病院は、これまでで唯一、生演奏でのspace fantasy liveが開催できたところ。こんなにもてきぱきと、外部を受け入れてくれたところも、はじめて。ボランティアコーディネーターさんが素晴らしいのだった。「いつもはこんなに集まらないんですよ」とおっしゃっていたが、ほんとに100名近く?患者さんや保護者の方、ボランティアさん、病院関係の方々・・とても反応よく、また真剣に見入ってくれた。2列目の席で、まったく動かず、でもずっと瞳をきらきらさせていた3歳の子。。すごかったなああ。小学生の男の子は、真人さんの演奏聞いていたら、自分でも弾きたくてしょうがなくて、みんなが帰ったあとの会場でひいてた。いつもはなかなか弾けないみたいで、爆発的に素敵にひいてた。ボランティアコーディネーターさんが素晴らしいわけが最後にわかる。なんと私と同じ高校出身だった!(笑)
山梨は、いつもお世話になっている犬飼先生のところ。院内学級で1回、病棟で2回、どちらも移動プラネをぱつんぱつんに押し込んでの実施。全部の会で、子どもたちの反応が素晴らしくて、こちらが妙に楽しめた投影。満天の星にしたら、「きもちわるい~」という言葉も。ちょっと症状がよくなくて、ほんとはとめられちゃったのだけど、でも星のことを自由研究にしたいって決めてた彼女、これだけはといってがんばってやってきて、一つひとつに全部小さな声で答えてくれた。今もみてるかなー。
大阪では大切な友人に、移動プラネを経験してもらったことで、またあらたな、そしておそらく前からずっとやりたいと思っていたことが実現しそうなにおい。10数年前の「私たちがまだ何ものにもなっていなかった」ころからの歩みを考え、一緒に仕事ができそうなこと、感慨深い。

●企業内でのプラネタリウム
いつもお世話になっているE社さんの福岡、大阪、日野、新宿でドームの投影。新宿では、16名ぐらいがみんな「寝転んで」の観覧。ここまで全員(2名、お若い男性の方がひざを抱えて小さくなってみていましたが)大人ばかりが寝転んでいる投影ははじめて(笑)。そのリラックス加減が、反応のよさにもつながる。まだまだいろんな投影、工夫できるなーと思った次第。

●戦場に輝くベガin 滋賀県平和祈念館
2006年にベガができて以来、ある意味、プラネタリウムじゃないところでもやりたいといってくださる人たちをずっとお待たせしていて、(結果場所は変わったけど)ある意味悲願達成、みたいな感じ。
研修室の大きなスクリーンでの投影で1週間、14回投影。460名の方がご覧くださったという。
そのとき行われてきた企画展は、滋賀県出身の方で、偵察員を経験し、開戦間もないころに戦死された「高橋さん」の素晴らしく残された遺品の数々を展示しており、彼の緻密なノートには、なんと天文航法についての記述がきれいに詳細に。これは鳥肌ものだった。手紙も遺書も、少し怖いぐらいに「お国にすべてをささげていた」方だったのが、和夫とのギャップではあり、またそのことを考えるきっかけにもなったのでは、と思う。アンケートをすべて送ってくださった。一部抜粋。
・美しく輝く星が戦争下で武器の役割をはたしていたということにまず驚きました。美しい映像と音楽によってつづられる中に、悲しさが深く静かに伝わってきました。あらためて「戦争は失うものばかり・・」という意味をすべての人が感じられるといいのに、と強く思います。ありがとうございました。(お子さんを連れていらした方)
・30分の上映ながらも非常に印象深く、いい作品でした。初めて知ることが多かったです。(新聞を見ていらした方)
・天文の視点で反戦を問うた力作でした。(ポスターをみていらした方)
・小中学校でこのプラネタリウム番組をぜひやってほしい。(女性)
・今の時代にこそたくさんの人に見てもらいたい作品ですね。星というと、ロマンチックなイメージと、科学の最前線というイメージをあわせもっていますが、武器として使われた時代があったこともたくさんの人に知ってほしいと思います。今までのプラネタリウムにはなかった作品でした。感動しました。(京都府 男性)
・今の豊かな時代に、昔の苦労を今一度思い出しました。子どもや孫に話したいです。ありがとうございました。(新聞を見ていらした方)
・ラストのコーラスと写真で涙があふれました。戦争の悲惨さは絶対風化させてはいけないと改めて思いました。(新聞を見ていらした方)
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今回のように、プラネタリウム施設を持たないところでも、展示と連携してやれるとすごく幸せだと思う。ベガのウェブサイトもなんとか早く整えたい・・。

●Space Fantasy Live 山梨平和ミュージアム

「ベガ」のときからお世話になっている浅川先生が熱い想いでつくられた

山梨平和ミュージアム。815日にそのミュージアムイベントとして、

space fantasy liveができるのはすごく嬉しい。

今回は、「ベガ」の一節から、和夫のセリフをいれる。

そしてスペシャルなのは、日川高校吹奏楽部の子たちが、「約束の星」の合唱に参加してくれたこと。それがほんとに素晴らしかった。音楽にしっかりと心がある。何よりも、彼らのきびきびした働き方、気遣いのありよう、まとまりの良さと、一人ひとりがとても楽しんでいる様子、準備や片づけなどもほんとに気持ちよく協力してやる・・顧問の秋山先生は、「外向き用の顔です」なんて謙虚におっしゃっているけれど、いつものことじゃないとこんなことはできない。なんかすごーくいい部なのであった。

いただいた感想、いろいろ感激。

高橋さんたちの活動は、人々の意識を静かに変え得る力を持っていると思いました。国会議事堂内で議員たちにも聴かせたい、見せたいものですね。そして何より、子どもたちに。」「宇宙からみた地球、私たちの生活、とても感慨深いものがありました。

日々忙しさにまぎれて、わすれていた気持ちを思い出しました。大切なものは何か、見失わないよう、毎日を大切に過ごせたらと思います。」

「まあみごとな企画と映像、そして語り、音楽、すべてすべてみんなつながっている。よくわかりました。戦争だ、争いだなんてつまらぬことを言っているときではありません。感激!」「年齢問わず多くの人に多くのメッセージが伝わるライブだと思います。たくさんの方々にふれていただきたいです。」

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●小林真人ピアノリサイタル「原点回帰―25年の時空を超えて」

(facebookにかいたことそのまま転載)
感動の深いコンサートのことを、コトバで説明するほど困難なことはない・・。でも、自身の記憶をとどめるもの、書いておかないと
今年の3月30日、清里でのspace fantasy liveを終えたのちのアルリ舎で、今年のうちに小林真人コンサートをやろう、と持ちかけた。真人さんが好きなことだけやるコンサート。え!といいつつ、あっこちゃんは手帳を取り出す。何やる? いつ?誰呼ぶ? そのあとの24時間以内にリサイタル実施の概要ほぼすべてが固まっていた(笑)。
想いはかなう。こうなったらいいな、と思うことは誰かに言う。これはたぶんとても正しい。

小林真人リサイタル 原点回帰ー25年の時空を超えてー

開演前 25年前、日川高校の学園祭のためにつくった歌の合唱が会場に流れる。
1.この場所から ソロ
真人音楽の原点。静かでゆるぎがない決意。
2.ハレ! with サックス・萩原隆さん
隆さんのサックスをきいてはいった吹奏楽部。セッションする楽しさの原点。
3.Shining Forest with サックス、チェロ・井尻兼人さん、パーカッション・山本晶子さん
八ヶ岳。これこそ、真人音楽の泉。
4.戦場に輝くベガ with チェロ、パーカッション
真人さんの物語音楽に、井尻さんのチェロが哀しく、静かに歌う。
5.愛する人へ with チェロ、パーカッション、詩(文字)と映像
「誕生日」という詩(なんと私、作)のコトバを添えて。
6.星の道を with チェロ、パーカッション、語り・高橋真理子
space fantasy liveを10分に凝縮。出会ってくれてありがとう。
7.Mr. サマータイム with 歌・叶高さん
真人さん憧れのサーカスの叶さん。かっこいい。
8.Spain with 叶高
会場全体を巻き込むあの魅力は何?かっこいい!!
9.What a Wonderful World with 叶高
一言でいうと愛。それにあふれた人が歌うから、ほんとに
世界は美しく、人間は小さくていとおしい。

<休憩>
1.天花 with  チェロ、パーカッション
ホールの加藤さん肝いり、雪演出。
2.ブードリオに想いは眠り ソロ
静かな景色の向こう側にあるものを見る力。
3.月下の楽園 with チェロ、パーカッション、ボイス・日川高校吹奏楽部
最後のクライマックスで、一気にカーテンがあき50数人の高校生のハーモニーが
かさなる。
4.約束の星 with チェロ、パーカッション、合唱・日川、叶
「ベガ」のテーマ曲。この時間をつくりあげた大きな原動力。
5.You can fly!  with サックス、チェロ、パーカッション、合唱・日川、叶
想いはかなう。かなえる。きっと飛べる。心底そう思えるあの昂揚感。

アンコール
明日を信じて with ALL
会場からも声がかさなる。「みんなつながっている」体でそう思えること、そう信じていられること、それが生きるパワーなのだ。

鳴り止まない拍手の中を燕尾服の真人さん、通路わきの方と握手しながら
後方ドアへ。
ブラボーブラボーブラボー

「こんなに感動したコンサートははじめて」「泣いた~笑った~」「次をぜひやってください」「もう時間があっという間」「構成が素晴らしい!」「語りと音楽と映像がマッチしすぎてまた泣いた」とても書ききれない感動の言葉の数々。
私的には・・叶さんのなんとも言えないあの包容力のある歌が、衝撃的。「人間ってかわいいよね」という叶さん、誰をも愛してしまいそうなそのオーラが、What a Wonderful Worldをほんものにさせる。
そしてあの会場は、What a Wonderful Worldそのものだった。

真人さんの音楽と向き合うその存在に拍手。
隆さんとの出会いに拍手。
あっこちゃんのマルチ的な働きに拍手。
兼人さんの間をよむ演奏に拍手。
叶さんの大きな愛に拍手。
日川吹奏楽部の若きパワーに拍手。
文化ホール・加藤さんの渾身演出に拍手。
たくさんのサポートに拍手。
あの場を共有してくださったみなさんの未来に拍手。
(※覚和歌子・アプローズのマネよ)



●県立大学生たちの「手紙」
でずっぱりな日々が終わってまっているのは、もろもろの締切ごとであった。
一つは、大学生のレポート。
「授業で学んだことを誰かに伝えるという設定で書く」
未来の自分へ、先生になったときに子どもに伝えること、両親へ、未来の
患者さんへ、天にいる誰かへ、遠距離恋愛している彼・彼女、別れた彼・彼女(汗)、さまざま。
なんかねーみんな一生懸命生きているなあ、としみじみ。
この「手紙」を、ホントに10年後の自分が、誰かが、ちゃんと読んでくれると
もっと嬉しい。宇宙の視点で、星をみることを忘れずに。

●スイカ
相変わらず、友達のおうち、だんな、千葉・埼玉のそれぞれの実家・・にお世話になりっぱなしの夏。
とりあえず、みなみが学校で語った「夏の思い出」は、ずっとやりたいと思っていたこれ、だった。「みんなねー海に行きました、とかキャンプにいきました、とか話すんだよねー」といいながら。 でも彼女の「一分間スピーチ」は、いつも相当ユニークで面白い、と先生も言ってくれるから、いいんじゃない、こういうの。
大好きな杉山亮さんちとおかべりかさんの「走れ!カネイノチ」にでてくる、このスイカの食べ方。そう杉山さんの「ものがたりライブ」は今年も体験したのだった。
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自由研究はこちらの領域で「星」。そのレポート内容よりも、「解説キャラ」がいろいろ楽しかったのだけど、写真撮り忘れてしまった・・。

そして毎日続いてた合唱の練習は、「金賞」というご褒美をもって一区切り。
そして今は関東大会にむけて、あらたに。

蒼太のほうは、中3なのにこんなに宿題に追われるんだ・・というその量。
「自分史」を書くという宿題があり、以前、少しだけ書き留めていた「蒼太語録」を思い出す。
「気高き、誇り高き、偉大な・・・」というピーターパンの歌を
「けだかき、ほこりたたき・・」と歌ってたとか。

さて、またがんばろう。

by malicosmos_meme | 2014-09-04 06:21

by malicosmos_meme