ブログトップ

Malicosmos ―高橋真理子の小宇宙

malicosmos.exblog.jp

「つなぐ」「つくる」「つたえる」「とどける」 これが自分の仕事のキーワード

祈る―9月振り返り

プラネタリウムに投影されるのは、本物の星空ではないのに、ときには本物以上に私たちをワクワクさせるのはどうしてだろうかと思います。劇場や映画館も毎日の生活とは違う空間に私たちをいざなってくれますが、プラネタリウムという空間は、もっと異次元的な空間、私たちが棲む地球を客観視できるような空間、永遠とか無限とかいう言葉が身近に感じられるような、むしろ寺院や教会の空間のような気がします。


とメッセージを寄せてくれたのは、2011年の谷川俊太郎さん。「Memories―ほしにむすばれて」というプラネタリウム番組に関わっていただくときの最初のメッセージ。2001年ごろから漠然と描いていた、いつか、病院や施設でプラネタリウムを、という思いを、無意識のうちに後ろから背中を押してもらった言葉だったようにも思う。


〇病院がプラネタリウム
9月前半に5か所。山梨県内で、数少ない精神的な障害を持つ人たちの集まり。そこの理事長さん、地域の人たちとの交流の場の必要性を非常に感じていて、そういうきっかけとしてものすごくありがたい、と。数十年関わっているけれど、偏見は、いまだに改善されない、と嘆いていた。
今年で2回目の山梨大学附属病院、こちらからもっていった紙に感想を書いてもらった。案外そういうことをしていなかったけど・・
「今日は見るの2回目だったけど、すっごい感動しました。プラネタリウムを見るたび、星が好きになります。私が星に願いたいことは、病気がなおりますように」
c0059080_04303526.jpg
はじめて出向いた聖路加病院。今回手伝いにきてくれた星の語り部メンバーの中学時代の後輩が、小児がん治療で有名な細谷先生の息子さんでそこでお医者さんされていたり、細谷先生ご自身もいらしてくださったり、山梨のほうでずっとお世話になっている犬飼先生と仲よしですという方やら・・ いろいろなつながりぶり。礼拝堂の中でドームをたてて、あらためて病院の中での常設プラネタリウム・・どこかで実現できたらすごくいいなあ、と思った。エンターテイメントとしても、祈りの場としても。
c0059080_04370746.jpg
国立甲府病院でのプラネはすでに何回になったかよくわからないぐらいになっているけれど、今回のときには、実習の学生がたくさんいて、その学生の感想とともに、いつもお世話になっている主任保育士のKさんが、「私たちにとってプラネタリウムはすでになくてはならないものになっています」というお手紙をくださった。 なくてはならない存在になっていく、それは生きていく意味そのもの。

茨城県立医療大学病院も2回目。保育士さんたちが、星のデザインを用意してまってくれている。そういう準備をしてくださっていると、本番の気持ちの一体感が非常に大きい。比較的余裕をもった人数で、6回投影。スタッフもあちこちから呼ばれて、みんな見る。それがとても心地よい。看護部長さんも、「あの多動の子が・・・あんなに小さい子が・・」と驚くばかりのことがあった、と。
c0059080_05204559.jpg
病院プラネ、毎回、山梨から、あるいは、現地で、あちこちからお手伝いにきていただくみなさんがいる。語り部メンバーやUD天文研究会で知り合った方々。ずっと続けていく病院プラネ、あらたな体制づくりに挑んでいく。

〇仲間大集合
アルリ舎で久々の大集合。「星と人」を中心に、いろんな世代がフラットに、フランクに話ができる場。
これもいつかきっと、と思っていた自分の絵にかなり近い。これがもっと日常に、そしてもっと若ものも(笑)、誰が先生でもなく、誰が生徒でもない、生活があって芸術があって科学があって。そういう場づくり。
c0059080_05271050.jpg

〇高松にて
いろんな自分がいる。時折矛盾を引き起こしつつ。でも、確実にここに人間でいられるのは、やはり両親の存在、祖父母の存在、ひいじいちゃん・ばあちゃん・・
といつも自分が講演の中で、触れていることごと。
母親のふるさと・高松で、私の祖母からつながる人々が大集合。祖母の4人の子ども、その子どもが8人、さらにその子どもが12人、さらにその子どもが(今のところ)3人・・。結婚式やお葬式でさえこんなに集まっていなかったのに、母の切実な想いによって、それが実現する。そこでspace fantasy live。みなみがはじめてあう親戚たち。
いろんなこと、いろんな想いが交錯する。和やかで、穏やかで、感謝にあふれた時間。
c0059080_05380728.jpg
c0059080_05380704.jpg

〇東北ツアー
朝7時にでて途中若干道を間違えつつ茨城の病院に。6回投影してから水戸へ、水戸で楽しい会合。一方、学校を終えた子どもらが2人で列車にのって、海外から成田にもどっただんなと東京で合流、一緒に水戸泊まり。翌、ハワイアンズで、1日遊び、いわき泊。翌、だんなは朝イチで東京へ仕事、こちらは蒼太をつれて、南相馬に弾丸ツアー。いわきー小高は往復160キロだった。一方、みなみは千葉のじじばばとアクアマリンふくしま。再度集合ののち、私は車で郡山。そこに車をおいて、花巻での講演・八戸でのプラネタリウムへ。最後に福島で、高校生たちとの星見・談話会。
実にいろいろありすぎるシルバーウィークだった。

小高の久米さんに連れていってもらった、浪江、双葉、大熊。 原発から2キロという地点にも。ガイガーカウンターは6を示す! 浪江の新聞やさん、ガラス越しにみるそこには、3月12日の配達されなかった新聞の山。
c0059080_05551982.jpg

イーハトーブ・花巻は、秋晴れの空の下にあるその田園の美しさに心打たれる。何がこんなに美しさを増幅させているのか。。 よくわからないほどの美しさだった。賢治さんのせいかな・・。新花巻駅の近くでもちゃんと見えてた天の川。こういうのを土地の力というのだ、とあらためておもう。 賢治記念館の開館記念講演として、お話させていただく光栄とともに。
c0059080_05573073.jpg
賢治祭もはじめてその場にふれ、ますますイーハトーブの文化の根強さを想う。

翌日は八戸のプラネタリウムで、「ベガ」の上映+30分ほどの私の話。
そこにも「ずっとベガがみたいと思っていて、水戸か、南相馬か・・と思っていて、盛岡にも見に行ったんだ」という方。こんなに遠い地で、自分の作品をみたいと切望してくれている人がいる。そこの館長さん、副館長さん、実に楽しい方で、楽しい1日はあっという間に過ぎてゆく。八戸の街や海をみる時間はまったくなかったのが、とても心残りだけれども。
その空気を感じていられるっていうことは、なんとも幸せ。
昔、自転車で旅をしていたころの感覚がいろいろとよみがえる。

福島の高校生たち。さらなるさらなる刺激。こんなにもビジョンをもって、希望をもってがんばる高校生が福島にいる。福島だからこそ、いや、それをサポートするがんばる大人がそこにいるから・・なのだけど。Bridge for fukushima率いる伴場さん。市内に高校生も溜まることのできる場をつくった。そこに、自由な「目標」とか、夢とかが、高校生の手によって描かれている。
彼らと一緒に星を見に行く。月が明るかったのだけれど、もし月がなかったら十二分に天の川が見える空。 自分たちのところで、こんなに星が見えるんだ、と道路に寝転びながら興奮する高校生たち。流れ星、人工衛星、星座たち。そんなホンモノの星空と UNIVIEWでの宇宙旅行・・それが実感として結びつくということほど、自分がこういった話をしていてありがたいことはない。そして、私の高校時代―大学―大学院―仕事の話も。その後もらった、彼らの真摯な言葉たちに胸打たれつつ、自分の場所でもこうやって高校生の成長に関われるようにしたいなあ、とおもう。

〇日芸講義&学校講演
今年で4年目。私が独立するトリガーになった仕事でもある。今年は320人。初日から、「シラバスに有志でプラネタリウム作品つくるって書いてありましたけど、ほんとにやるんですか」と写真の学生。すごい興味あるんですけど、と。
これもしっかり実現しなければ。
中学生向けの講演も、野辺山にて。 中学生たちのノリもかなり好き。

〇心魂プラネタリウム・ミュージカル
同じ志を持つ、一流のパフォーマー・心魂プロジェクト。ほんとに素晴らしい出会いをいただいたな、とつくづく思う。
空間はすべて空気だ。その空気はよく見える、動く、自分の肌や心に刺さってくる。
元劇団四季や宝塚にいた人たちが、劇場に来られない人たちに自分たちのパフォーマンスを届けたい、と立ち上げたグループ。
でも一番最初に、病院で劇場のように舞台で演じたところ、「まったく空気が動かなかった」と。そこで、はじめたのがデリバリーオブデリバリー。 患者さんのすぐ横で、手をとって歌う、語りかける、そういうことを常にする。難病の子どもたちが、ずっと天井を見たまま(なかなか顔も動かせない人も多いので)なのを見て、星空が出せるといいのに、と思ったというのが、彼らがプラネタリウムを発想した最初。また、怖い夜も、昼間に体験した宇宙旅行で、夜も楽しくしたい、という、私とまったく同じ想い。代表の寺田さんが、「プラネタリウムの人知りませんか」と、難病ネットの小林さんに尋ねる。 難病ネットの小林さん、私は一度しかあったことないし、彼は私のプラネタリウムをみたこともないのに、さらっと私を思い出してくれた。今思うとすごいことだった。寺田さんたちと私たちが出逢ってから、1か月ぐらいで、プラネタリウム・ミュージカルはできあがり、UNIVIEW開発者の高幣さんの趣旨に賛同したご厚意にも甘えつつ、UNIVIEW映像がふんだんに使われることに。6月上旬から彼らはプラネタリウム・ミュージカルをはじめ、それを台湾にも届けてきた。そして、今回、はじめて私も加わりながら、完全に一体化するその場に居させてもらった。対談で、互いの「志」がリンクしてくること、星をみあげる意味、そんなことに少し触れ、スペースファンタジーライブ15分バージョンを体験してもらったそのあとに、彼らのテーマ曲がはいる。「さあ手をだして、にぎりあって、燃やそう命の輝きを さあ手をだして にぎりあって 感じよう 命の尊さを」美しい地球を眺めながら。。 2部は・・ 
メンバーで、武術にダンスに歌に映像操作に超マルチタスクな志穂さんのブログ、詳細かいてくださっています。ぜひこちらでご覧あれ。
寺田さんの底なしの情熱と想い、それをどこまでもサポートするダンサー・美奈子さん、それぞれの才能を十二分に発揮しながら、ファミリーをつくりあげるメンバーたち、彼らの在り様も、とても刺激的。何はともあれ、出逢えたことにほんとに感謝。
c0059080_06115878.jpg

〇つなぐ人フォーラム
もう7回目を迎える。2月20日(土)―22日(月)、清里・清泉寮に、「この人たちがそれぞれ100人抱えたら、世の中絶対もっとよくなる」っていう人々が100数十人集まるフォーラム。その実行委員会だけでも、実にタメになることが多くて。今回もまた・・
11月から募集開始。 またお知らせします。

〇コラム
赤旗エッセー9月の回は、手紙。ひたすら自戒をこめての文章。。 
ただ、メールじゃなくて、手紙だったらよかったのにな、と思うことはほんとにいろいろある。もちろんメールでよかったな、と思う仕事もたくさんあるけれど。
c0059080_15405667.jpg
〇みなみ作品
漫画家をめざす彼女は、しょっちゅう絵を描いて、最近はほんとに漫画らしいものを描いているのだが。私が写真にとると、必ず、「フェースブックとかにのっけちゃだめだからね」とくぎを刺される。こちらは許可をえた動画。
みなみは、自分で「願い師」を名乗っている。自分が強く願ったことは絶対にかなう、っていう自信。 そう、願わなければ、何ごとも。



[PR]
by malicosmos_meme | 2015-10-09 20:24 | Comments(0)