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Malicosmos ―高橋真理子の小宇宙

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「つなぐ」「つくる」「つたえる」「とどける」 これが自分の仕事のキーワード

空は遠かったですか、近かったですかー10月・11月振り返り

今日、あなたは空を見上げましたか。空は遠かったですか、近かったですか。
雲はどんなかたちをしていましたか。風はどんな匂いがしましたか。
あなたにとっていい1日とはどんな1日ですか。
「ありがとう」という言葉を、今日、あなたは口にしましたか。

長田弘「最初の質問」の冒頭。
人が生きていくうえで一番大事なことは何か、と立ち止まるとき、この最初の質問に戻って、一つひとつ考える。それぐらいのことを、学校で、会社で、あちこちで、みんながその時間がもてるといいのに。
何点とったとか、何人集まったとか、そんなことより、もっと本質に近く、心に関わる問題、どう考えるのか、どう感じるのか、どう表現するのか・・

あれよという間に、12月になってしまった。11月はライトダウンが終われば少し余裕が出るはずと思っていたのが、全然そうならず・・(毎回、見積もり甘く)結局10月のことも書かずに12月になってしまった。
2か月・・すごくあっという間なのに、果てしなくいろんなことがある。とても書ききれないけど、一応書く。

○病院がプラネタリウム
11月12日から、この件に関してのクラウドファンディングを行っている。

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自分が独立するときに、声をかけていただき、タケダ・ウェルビーイングの
長期入院の子どもたちのためのプログラムの助成をいただくことができた。
それがすごく大きな最初の一歩。
その実績を伴って、今年は、セイコーエプソンさんとの共催事業として
スポンサーになっていただいた。去年よりもさらに数を増やし、2年あわせて
のべ36回、およそ1300人ぐらいの方々に体験してもらった。
それをやる中で見えてきた、体験者の喜びから見えてくる、この活動の価値。
続けていくのは、まず資金や機材、人材面で、いろいろ困難を伴う。
けれども、やっぱりこれはライフワークだな、と確信をもらい、次なる
ステップにいくために、クラウドファンディングに乗り出す。
もちろん、どこかからコンスタントにスポンサーになっていただければ
それが最もありがたい。けれども、こういう活動の社会的認知を増やして、
一人でも多くの人がそれをよし、と思い、仕事になっていくっていうことを
このプラネに限らず、社会のマイナーに位置する人たちに寄り添う社会の
あり方として、少し、投げかけてみたかった、というのもある。
加えて、こういう活動やってみたいんです、という、あちこちにちらばる
プラネ関係者の声があり、彼らとネットワークして、この活動に関わる
実践的人材を育てていく機会にもなりたい、と思っている。

つい先日には、小児血液・がん学会が甲府で開かれた際に、まる1日、
ドームを出して、10分ちょっとの短い「体験版」を、200名ほどの、
ドクターやナースにご覧いただいた。 たった10分なのに、みなさん
すごい感動していった。
これをセッティングしてくださったのは、山梨大学附属病院で、これまた
2007年に最初の一歩をもらった犬飼先生。
山梨にきたおかげでうまれた、かけがえのない出逢いは、ほんとにいろいろ
あるけれど、犬飼先生との出逢いも、自身の行くべき道を示してくれた
とても大きなものだったなあ、と感慨深く感じる1日だった。

10月には、名古屋、小諸の病院へ。どちらも日帰り。
病院プラネの実施は、どこも平日なので、多少距離があっても、
朝、子どもの朝ご飯、弁当、夕食分もつくって、彼らが学校に出る前に
自分が出ていき、帰りもなんとかぎりぎり帰ってくる、という状況。
これは・・しばらくどうにもならない環境・・。
小諸の日は、たまたま夜に、八ヶ岳での講演もあり・・。

最近、「なんでそこまでするんですか」とか「そこまでするエネルギーは
どこからくるんですか」とか、聞かれる機会が多い。
なんでだろ・・考えてみる。
こたえは自分の中にある。
それに従っている・・今は、そんな感じ。
病院がプラネタリウム、の一コマ。 これが物語るものもとても多い。
こちら からご覧ください。

〇講演いろいろ
絵本ブッククラブ「ゆめや」の店主との対談? 「世界を感じる」の中での講演。
山積される現代社会の問題。店主・長谷川さんは、その問題の元凶にサブカルチャーなどの影響をあげる。
本ブログ冒頭で引用した、長田弘さんの詩は、この講演の冒頭で、紹介されたものでもあり。

十三夜を前に、望遠鏡づくりとセットの月についての講演「再発見?山梨と月の物語」(山梨県立図書館)、夜の時間帯に月を重点的にしたspace fantasy liveと観望会「星と月と私たちをつなぐ物語」(甲府市立図書館)・・
実に美しい月、アルビレオなどを見ることができたよく晴れた夜。
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県生涯学習センターの「山梨を彩る女性たち」シリーズでは、「人生は夢への
チャレンジ―すべての人に星空を」。このタイトルは、いつも大学や高校で
キャリア教育的な講演をやるときのタイトルでもあり、実は、高名な
物理学者・米沢富美子氏の著書「人生は夢へのチャレンジ」からの
ぱくり・・でもある。 
大学院の入試のあとに、大学の本屋で見つけて、その帰りに夢中で読んだ本。
仕事と子育ては両立するものなのだ、と教わった一冊。
まあ、なんだかこの方は、ある意味すべてで飛びぬけた方なので、ちょっと比較の
対象にもならないのだけれども。

蒲郡生命の海科学館でのSpace fantasy liveー星といのちをつなぐ物語
現在、館長をつとめる山中敦子さん。私より年下の若き館長をつとめ、ほんとに
一生懸命、市民に愛される科学館を目指して、さまざまな企画や試みを行っている。
「愛知サイエンスフェスティバル」イベントの一環として、space fantasy liveを
午前と午後1回ずつ。素晴らしく反応のよいご家族など、場の雰囲気は
醸造されていた。こういう空気は、館を訪れる方々からすぐにはできない。
館のいつもの企画があってこそ・・。 それがとてもよくわかる。
蒲郡、大学院時代に海と夕日を見に、月の出を見に、行っていた懐かしい場所。
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Space fantasy live with 小林真人 イン 武川小学校
真人さんとは3か月ぶりになってしまった一緒の公演。もっと増やしたいなああ、と思いつつ、
それぞれの活動もそれぞれに忙しい。しかしどれだけ忙しくても、「ナマ真人ピアノ」には飢える。
一緒にできると、とても嬉しい。
めりはりのある子どもたち、元気よく反応してくれるところ、しっかり聞くところ。 とても気持ちよい公演だった

心魂プラネタリウムミュージカル&プラネタリウム
マツダのロードスターに乗る方々が全国から集まって、施設の子どもたちを乗せてドライブ、
という企画を以前からやっておられ、そこから心魂につながって、そこから私も参画。
心魂メンバーの一人、齋藤志穂さんのブログにいろいろ写真も、レポートも素晴らしいので、それに乗じて。

○平山郁夫シルクロード美術館で婚活
八ヶ岳婚活委員会のみなさんとの企画は3回目。 これまでの参加者とは、私がすっかり仲良くなって、一緒に活動したり、また別のイベントにきてもらったり・・など。本来目的とする出逢いとちょっと違う?面白い出会いがあったりする。
今回も、移動プラネはもちろんだけれども、シルクロード美術館の、平山さんの壮大な太陽に照らされる砂漠、月に沈む砂漠・・そんな絵に囲まれながら、天井に星空を映し出す時間とともに、みなさんには、私が独断でセレクトした短い文章を読んでもらう、という試みをした。独断でセレクトした文章は、星野道夫、池澤夏樹、覚和歌子、長田弘、寮美千子、宮沢和史、サンテグジュペリなどなど。
この時間を経て、なんというか、参加者のみなさんの一皮むけたようなあらたな表情が素敵だった。
中には、感極まって声に出して読むのが大変だった、という方や、「もっと自分の好きなことに向き合って、そのことに時間を費やせるようになりたい」という決意表明される方や。
八ヶ岳婚活委員会の行う婚活は、しっかりと自分と向き合わせてくれる要素がたくさんあるのかも。

○ライトダウンプレイベント&ライトダウン本番
今年の10月はやけに秋晴れの日が多かった。そして11月はどうしたことか、天気の悪い日が多かった。ライトダウン前の4日間は激晴れで・・あの空がなぜあと数時間続いてくれなかったのか、とほんとに残念な気分になったけれど、その翌日はすごい雨、さらにそこから11月はほとほと天気が悪く。なので、あの日だったのはよかったんだ、と。
今年はfacebookページに、あれこれ投稿してもらったり、広告だしたりっていうことで、なかなかすごいアクセス数あり、そしてかねてからの希望でもあった、消灯の様子を、リアルタイムでアップしていくっていうのが実現できたりした。

だいぶ暗い夜景になったし、曇りなのに関わらずすごく大勢の方がきてくださったし、じっくり話を聞いてくださった方も大勢いたし。
つくづくすごいことだな、と思う。
事務局長・跡部さんの情熱と、多くのサポート。一つひとつのお店や企業の具体的なアクション。FMラジオで全県に1時間の特番。そしてともに空を見上げる大勢の人々。これを文化と呼ばずしてなんと呼ぶ? 

○星の語り部・東北ツアー
今年の2月に行った東北ツアーのことを書いた3月のブログによると、
「震災以降、「星の語り部」として行ったのが(自分が参加できたのが)3回14か所、「星つむぎの村」で2回1か所、「星空工房アルリシャ」で、3回7か所」東北に出向いていて、今年のもろもろを数えると、「星の語り部」は5回、延べ32か所、「星つむぎの村」で4回1か所、「星空工房アルリシャ」で、8回12か所・・数え方がよくわからなくなっている・・だいたいこれぐらい。

今回は、2手にわかれていくこともあって、私は、ピエールJUNさんなどにも付き合ってもらって仙台の西多賀病院や宮城こども病院のほうへも出向き、最終日は、大船渡で、宙詠みサークル朔 の方たちにも出逢いつつ・・途中は、「星つむぎの村」で、いつもの陸前高田の「朝日のあたる家」での「デリバリープラネタリウム音楽会」も入ったり。
ありすぎて、今ここで自分で書ける体力がなく・・仲間のレポートをつまみぐい。

初日 別チーム 跡部さんFB
2日目 夜のこと 跡部さんFB
気仙沼の商店街での、にぎやかな観望会とプラネタリウム。この様子は、気仙沼のCATVでも時間をかけて紹介されていました。
3日目 「震災語り部」ツアー 跡部さん
「震災語り部」の方の話をあらためて聞くのは初めてだった。リアリティのある死に否応なく直面させられ、そこから生き抜いてきた人たちにとっての「生」の意味。想像するしかできないけれど、でもできうる限りに、耳を傾ける。そして出向いて会いに行く。
3日目 朝日のあたる家 自分のFB
4日目 大船渡 自分のFB
    別チーム 跡部さんFB

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写真上 南三陸歌津町にて  写真下 大船渡にて
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これまでの東北での活動全部、一緒にいく仲間がいなかったらきっとやっていなかったんだろう。そして現地で人に出会うこともなかった。志を共有しながら、一緒に活動できる仲間がいることは、人の力を数倍にさせる。

○これからの告知
10、11月に内側でガタガタとやっていた仕事のいくつか。
美しい星空といえば八ヶ岳、と言ってもらうぐらいまでに、八ヶ岳のホンモノの星空を地域ブランドにしていきたい、と願う、八ヶ岳の観光系のみなさん。その想いに共感し、監修やコンテンツ、研修などでお手伝いさせてもらった。
研修では、いわゆる観光業の方々が、「お客様にきれいな星空ですね、と言われても、そうですね、としか言えない自分がはがゆい」との思いを一歩抜け出るべく、大勢が「星空ナビゲーター研修」に参加された。これはとても意味のあることだと思う。
その一人ひとりの想いが、形になっていくように、八ヶ岳の人たちとそこにやってくる人たちが、星で結ばれていくといいなあ、と心底願う。
1月23日には、私のトーク予定。

orbi横浜で、Live! オーロラ
まだリリースされておらず・・でも12月18日からはじまるのであった。
いろいろ内側のことを話すわけにもいかず・・ぐっとこらえるものもあるのだが。
いずれにせよ、Live! オーロラは、古賀祐三さんによるアラスカのオーロラ中継事業。2010年に山梨県立科学館で、彼にとってもはじめて、ドームの長期イベントということで、一緒にやらせてもらった。ちょうど同じ年のころに、アラスカにいっていて、そこからが今の人生のスタートってところは共通点もあり。
一方、オーロラを、2か月半にわたる長期で、「ドーム」で見せる方法・・。しかも天井低い。。困っていたところに、全然別ルートから紹介された、村上祐資さんダレデモドーム。よくよく知ると、彼は超面白い活動をしている人だった。これからご一緒する件もあらたに企画。

そんなわけで、12月18日(金)から2月末まで、oribi横浜のあるフロア(マークイズという商業施設内)で、オーロラ体験できます。情報チェックを。

○新刊 「アクション! 地域を変える8人との対話」(アトラス出版)
若き映像作家の杉田このみさん。彼女に出逢ったのは、「戦場に輝くベガ」の取材で知り合った、戦史ライター神野正美さんの紹介による。私たちが「ベガ」をつくっていたころ、このみさんは、まだ大学院生で、映画「日ーhitsuki-月」という愛媛の戦跡を舞台にした映画をつくっていた。彼女はその戦跡の場所にたったとき、そこからおのずと主人公の立ち姿が見え、物語が立ち上がってきたという。彼女が「映画」の制作方法にある限界を感じて、そこからはじまった「今日、この島に私がいます」。それは彼女のふるさと・愛媛の人々が、数十人、自主的に参加して、「勝手に」湧き上がってくる物語で構成される。そのありようと、私がこれまで、やってきた「地域の人たちを巻き込みながら番組や企画をつくる」という方法に、十分共鳴するものがある。
そんな多くの共感をもって、彼女が、8人と対話した記録。私はその一人。私のパートは、小さいころから今の仕事に至るまでの多くの出逢い、想い。それらを彼女がまとめてくれた。
「自分の表現とはなんだろう」、それを考えるのはアーティストの特権ではない。すべての人に共通すること。そんなことを考えるヒントが満載の本。
ぜひご一読あれ。
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○プラネタリウム番組 もろもろ
戦場に輝くベガ―約束の星を見上げては、10月には、水戸で1回、11月には石垣島で1日、熊本の県立高校の文化祭内で上映された。熊本は、高校生たちが自ら動き、展示準備などもしたようで、近かったらなああ・・いろいろ関われたのになあ、と思う。今年は、長期・短期あわせて19か所で上映があった。戦後70年ブーム、だけで終わりにならないようにしたいなあ、と思う。
きみが住む星 は、神戸上映に引き続き、12月から、愛知県豊川市のジオスペース館でも上映。 サウンドトラックCDが、あらためて発売され、こちらから購入可能。
ほんとに素晴らしい歌。
神戸の方が、サントラの問い合わせをくださることが多く、そこから、またコミュニケーションがはじまって、病院プラネの話に発展したり、なんていうこともある。
そして、バンドー神戸青少年科学館、プラネタリウムの座席改修のため、1月5日~3月25日までプラネタリウム閉館・・。きみが住む星、および、星空へのリクエスト~おなじ空の下で~は、年内に見なさいってこと・・になるんだねえ。

〇日芸講義
地味に毎週金曜日は所沢に通っている。一度、プラネ番組数種類を見せたら、すごく興味を示してくる人たちがいる。
彼らの想いを何かしら実現できる方法を考えている。
すごい大変だよなーというのが目に見える(苦笑)。しかし、ついはじめてしまう・・。

〇みなみとの秋
上記の仕事の関係で、清里に通うことが多くなり、スキー場であるサンメドウズのリフトにのっていくと「天上界」にいけることがわかり・・みなみを連れていったりした。スキーは結構行っているので、もちろんリフトは初めてではないのだけど、やたらとリフトが面白いようで、3往復。展望テラスにあるソファベッド!
翌週のカウンティフェアでフェルトマスコットつくったり、お気に入りものも増えた。そして・・こちらが驚くばかりの喜びようを示したのは、「こたつ」。たしかに何度も言われていたことではあったが、うちはこれまでにこたつを導入したことがなかった。一緒に買い物にいったときに、再度せがまれ、まあいいか、と思って買ってみた。そしたら、「これで毎日が素晴らしくバラ色で暮らせる!」と、あまりの喜びよう。。 こたつで、こんなに喜べるんだ。飢えるって大事だなあ・・と(苦笑)。
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11月はほとんどの週末、こちらの仕事で埋まってしまっていたけど、1日、学校の代休日にお友達にきてもらったとき、そして11月後半のみなみの手紙。
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バランスとって生きていかねば。子どもらにも、「最初の質問」投げかけたり、そして受け取ったりできるように。


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by malicosmos_meme | 2015-12-09 06:07 | Comments(0)