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Malicosmos ―高橋真理子の小宇宙

malicosmos.exblog.jp

「つなぐ」「つくる」「つたえる」「とどける」 これが自分の仕事のキーワード

意味はコトバじゃなくて音で伝わる―2015年12月+2016年1月振り返り

2015年と2016年をまたいでしまった。
2015年の簡単な振り返りメモと、2016年の「初心」表明をしたきりで、3年前から一応続けている、毎月の振り返りをさぼっていた。12月はとても大変な月だった+1月から、これを書くより優先しようと思うことごとが続くので。

このブログそのものは、2004年からぽつぽつ書いていて、時折、何か表に出す文章を書くときに、引用に便利だったりする。今の振り返りオンリーな書き込みは、ほぼ備忘録になっているのだけれど。そして、最近はほぼfacebookのまとめ、みたいになっているのだけど。
ということで、12~1月。

★病院がプラネタリウム
年末おしせまる28日、埼玉県立の病院にて、患者さん向け5回のプラネ、その後、夕方から看護師さん50名ほどの研修会。うらりんのワークとのコラボレ。参加したみなさんからは、いつもにない視点に振り返りができたことや、明日への希望などが書かれていてほっとした。
そして、この日はなんと・・シンガーソングライターの矢野顕子さんが、病院プラネの見学に! 林公代さんの記事から興味をもっていらして、なんとこんな場所に!と思うところまでいらしたその行動力に驚き。
のちに林さんのコラムに、矢野さんインタビューが掲載される。こちら

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1月は、病院プラネ予定ははいっていなかったのだけど、11月の学会のときに病院プラネデモをみてくださった看護師さんからのメールで、治療断念といわれた星好きの14歳の少年がいて、プラネをみせてあげたいのだが。一人のためだけにきてもらえるか?と問われ、行きます!とすぐに答えたのだけれど、そんなに近い場所ではなかったので、あれこれ調整行い、こちらの都合で日程を決めたのだけれど・・。
行く予定になっていた2日前に、容体が急に悪化、そして前日にはきてもらうことができなくなってしまった、と。とにかく何はともあれ早く行くべきだった、とほんとに後悔。急いで、いつもプラネで見せているような映像を動画にして送り、また、彼のお誕生日の日の星空をカードにしたものと、羽中田さんも「いてもたってもいられなくて」と描いてくれた彼の星座の切り株絵画。それを急いで送った。その2日後に彼はお星さまになってしまった。ご両親がどうされているのか、ととても気になる。
以前も、10歳でなくなった少年が星が好きで、最期に部屋をプラネタリウムみたいにしてあげたかった、とおっしゃってたお医者さんがいて。
必要な人に、ちゃんと情報が届いて、さっと届けられることができればなあ・・。先々の夢。

★YBS公開生放送☆流星ライブ
奇跡的な1時間。はじまる直前には何も見えなかった空。オンエアがスタートしたそのときから、星がみえはじめ、開始早々で、一部の方が流れ星目撃。続いて、数分たたずに、どっとどよめき! NYTの二人の素敵な音楽流れる中、ひたすら耳を傾け、視線を空にむけるみなさん。オンエア中に4,5個は見た!という方がたくさん。シリウスやカペラ、すばるが時折、キラキラになっては隠れ、ほんとに興奮が続きました。陸前高田の高橋さんの電話インタビューでは、急速に空が晴れてきて20個ぐらい見た、と。寮 美千子さんの「流星群」の朗読もはいったり、ライトダウンの跡部さんの話が入ったり。そして、終わったとたんに、また雲が広がり何も見えなくなったというすごさ! 石川ディレクターさんの執念というか神通力というのか。桜井アナウンサーの進行もさすが!でした。超楽しかった。あとから収録いただいて、聞いたけど、後半になるにつれ、どんどん流れ星が増えていくあたりが、ほんとにまるで演出のよう。。

★スターオーシャン八ヶ岳スタート
http://yatsugatake-ga.com/starocean/
美しい星空といえば八ヶ岳、といってもらえるように、と八ヶ岳周辺の観光に関わるみなさんがはじめたイベント。今年は、監修やコンテンツ制作、また実際のトークで関わらせてもらった。
12月はこちらはいけなかったのだけど、何せ雪がなくて会場のサンメドウズスキー場がオープンできず・・ずっと美しの森展望台のところでの実施。けれども、なぜか毎回晴れ! 
1月10日に、ほんとは予定していなかったけれど、急遽行くことに。
空は快晴。リフトで1900mまで昇りつめ、雪上に寝転ぶ50名ぐらいのみなさんといっしょにライトダウンのカウントダウン。おおお~!と大歓声のあがる満天の星。ほんとにプラネタリウムでやるライトダウンのときのように、実天であんなことに立ち会えたのは初めてな感じが・・。気温はマイナス6度。時折、ごごーっと吹く風には、「落ちるなー!」とつい叫んでしまうほど。そんな風が、ますます全体のテンションをあげて、最高な星見であった。
そのときの雰囲気が、こちらのPVに。
そして23日は、FMFUJI DJの森さんもゲストでお呼びしてのスペシャルトーク。しかしなんともの曇天。真っ白・・
でもトークは、森さんとの軽快なやりとりのおかげで、とても楽しく、一応リフトに乗りたい!というお客さんといっしょに上までいって帰ってきて、みなさんの妙な満足感がとてもいい感じでした。
スターオーシャンそのものの発信力はまだまだ・・という感じだけれど、いいポテンシャルがたくさんあるので、なるべくそれを実質につなげられるように、そこにいる人たちのみんなの誇りで、そして、その美しさを求めてくる人たちに感動を持ってかえってもらえるように。これからも関わっていきたい。

★トトロ作文教室での移動プラネ
娘つながりの友人である美紀さんが主宰するトトロ作文教室。文章を上手に書くことが目的ではなく、まずは感じることを大事に、書きたい!と思うことを増やしていくそのプロセスを圧倒的に大事に・・ということを素敵にやっている。春夏秋冬の野外プログラムで、いろんな自然を味わったのちに、今日は最後のプログラムとして、プラネタリウム。1年~6年生までの子どもたち、保護者の方々にも。
 最後に、今日のことを誰かに伝える手紙の時間。「みどりのオーロラはさんそでできている。ぼくはちきゅうにうまれてうれしい」(未来の自分へ)、「ちきゅうのなかに、ぜんぶあるのをぜんぶみちゃったよ」(うちゅうじんへ)、「オーロラすごいきれいだったよね。まずは南きょくのオーロラからみにいこう」(ともだちへ)、「いつもふつうにみていた星がこんなに見る目が変わったんだ」(未来の自分へ)、「行き詰ったら空を見上げてみてください。きっと何かいいことがあるかもしれません」(未来の自分へ)。保護者の方々の手紙も、この広い宇宙で自分の子どもに巡り合えた感謝を記すものがイロイロと。
宇宙を携えて仕事できること、あらためてありがたいな、と。
言葉だけでなく、彼らが書いた絵も素晴らしい。
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★space fantasy live イン 所沢文化幼稚園
所沢文化幼稚園は第1~6まで幼稚園があって、1年に1か所ずつ生かせてもらって、今年3つめ。なかなか映像環境が難しかったのを逆手に、正面にも天井にもうつしたら、興奮のるつぼ。真人さんのピアニカ頭弾きも!
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★「月についての尽きないお話と音楽」 みなとみらいホール
アカペラグループAuraさんの音楽と私の話を組み合わせる満月の夜。
クリスマスの日に満月は19年ぶり、というニュースがなぜかyahooニュースとかをにぎわせていたようだった。
結構大きなステージに、映像なしで立つのはたぶんはじめて。ある意味とてもチャレンジング。でも新しいことを考えるのは楽しい。
背景の映像は、ひたすら満ち欠けを繰り返す月。私は下記BGMとともにした20分の話。
〇クリスマス・冬至・太陽と月のめぐりのこと ♪いのちの詩(小林真人)
〇オリオンとアルテミスの神話 ♪ 古老の話inオーロラストーリー(小林真人)
〇月を待つ話 ♪蒼月恋歌(小林真人)
〇月ができたころの話 ♪はじめての朝(小林真人)
〇海と月の間―プラネタリウム番組「きみが住む星」より ♪海と月の間(池田綾子)
〇月への翼(寮美千子) 朗読 ♪オーロラストーリー オープニング(小林真人)

一番多くいただいた言葉は、「真理子さんの言葉は、すごく自然に体にはいってくる」「いろいろ思い出させてくれるすきまがあるんですね」、と。プラネタリウムをやっているモノにとって、一番うれしい言葉でもあり。いかに自分のこととして享受してもらえるか、そして、いかに想像力を広げてもらえるか、というのが、一番の自分の願いだから。
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★Orbiよこはまで、Live! オーロラ
古賀さんと科学館のプラネで、Live!オーロラをやったのは2010年のリニューアルの年。だいぶご無沙汰をしていたけれど、横浜で2か月の長期にわたって、ドームでLive!オーロラをやるという事に。 いろんな面で、反省が残る仕事であったが・・(まだ終わってないけど)、個人事業でやってくってこういうこと・・という側面もよく勉強し。いずれにしても、ライブのオーロラが見られるっていうのは、ほんとにすごいこと。下記、最近の2月10日のライブ、だそうです。
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★日芸でspace fantasy live
これも毎年恒例になりつつある。日芸の学生なのに(といったら失礼かもしれないけど)、(プロの)ピアノの生演奏をきくのは初めてです!って子がかなり多い。そして、むちゃくちゃ感動している様子。
あまりに感動して、キーボードをかっちゃいました!という子もいたり。
一つの表現のありかたとしての、音楽、映像、言葉、の融合というのを、表現をしていく彼らに見てもらいたい。楽しい感想がたくさん。

「YouTubeの「愛する人」や「星の道を」の音楽と言葉に影響されて、私も課題で音楽と言葉を合わせたムービーを作りました。真人さんのピアノにはストーリー性や優しさ、奇跡のようなものを感じます。CD買いに行こう~っと♪」「何事も始めるのに遅いはないのだと思えた。」「ピアノ生演奏はんぱなかった。先生の話とも映像とも合っていて感動した。」「星と音楽が共にあるということはこんなにも素晴らしいことなんだなと、実感しました。」「音と宇宙はこの世に存在する物質なのでまだ知られていない深い関係などもあるかもしれませんよね。」「新しいアイディアが浮かんだので課題がんばります」「先生が星紹介する時嬉しそうで聞いてて楽しくなってきます。今日誕生日の友だちとこの授業を受けれてよかった。」
「ピアノとお星様のコラボレーションはもう感無量で、今まで生きてきて本当に良かったと思いました。」(ホントかなあ)


★大学
1月と2月頭は課題採点で、いつも時間をとられて、うううーとなる。
今年もまた。日芸と帝京科学大学。 結構いつも出席しているのに、課題がない、とかなると、落ちがないかまた調べる・・。
でも、日芸の課題は、これはすごい!と思えるものもいくつかあって、一緒に仕事しようよ、と言いたくなる学生も少しいて。
今年こそ、ちょっとこの先のつながりができそうで、またそのうち「モノ」になっていきそうなものも。

★プラネタリウム・ワークショップ
12年間続けてきたプラネタリウムワークショップ。それも今回の1月と3月でおしまい。これがもとで、すごくいろんな財産が生まれた。何よりも仲間。そして、他でほとんどやってない企画の数々。
今回は、テルミンのlalalunaさんとのワーク。音と宇宙。ほんとにきってもきれない世界。
グループでいろんなイメージ、いろんな音。
最後は、みんなで一つになっていく。

★心魂のお二人結婚式
心配された雪も降らず、心魂プロジェクトのももちゃんとのむけんさんの結婚式。何とも愛にあふれる素晴らしい会だった。
ボイジャー1号の打ち上げの日がお誕生日という、宇宙好きのむけんさん、七夕の日に入籍されたお二人、
七夕の日の星空、ももちゃんお誕生日の土星ど真ん中の星空、のむけんさんのお誕生日のこれまた惑星と月集合の星空・・から、ボイジャー1号の旅へ。壮大な宇宙で出逢った二人の物語を、宇宙映像演出とともにお話させてもらいました。
心魂プロジェクト、ここのところ、4組も新婚さんが! 幸せありすぎーまぶしすぎーという感じのみなさんなのであった。

★日本音楽療法学会
2008年の星つむぎの歌とライトダウンがあったから出逢えた、山本久美子先生率いる、山の都ふれあいコンサート。障がい児などの音楽表現に長年携わっている彼らと、手話つき星つむぎの歌の大合唱。
https://youtu.be/WXg9_eqlv60
あの体験は、見えない人や聞こえない人たちと宇宙を共有したり、ほんものの星空を見られない人にこそプラネタリウム、という思いの軸になっているなあ、とあらためて思う。
その星つむぎの歌を一緒につくった覚さんと、その大本になっている宇宙連詩実行委員長だった佐治先生と一緒に、山本先生に呼ばれてこうやってつながってことに感慨ひとしお。
佐治先生がいつもお話する、意味は言葉でなく音で伝わるということと、覚さんがいつも言う、体をとおしてはじめて言葉が立ち上がる、というのはまったく同じことだった。そして、佐治さんが宇宙のはじまりの小さなゆらぎの前のことは詩人しか表現できない、という言葉に、覚さん大興奮。
学会員の方に加えて、一般の方もきてくださった400人ほどの講演会で、space fantasy live。いろんな方からたくさんの言葉をいただく。ここで聞いていた方からのオファーもまたあらたに。いい声ですね、とたくさん声をかけていただく。これは、「音で伝わる」という今回の佐治先生や覚さんのお話をきいたあとの時間で、最大の賛辞。
宇宙、医療や福祉、そして音楽、いつかつながればと思っていた15年前。やがてそれは確信になっていって、その間で、自分の仕事が成り立っている。なんて幸せなことなんだろう。
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★みなみ
サンタのプレゼントは、漫画家セット。すごい楽しみにして、朝はもう大変な喜びようで。。時間があるとせっせと描く。
一方、タブレットのお絵かきソフトにもはまり、以下の絵をFBにアップしたら、これまたすごい反響で。私が自分のこと書くより倍以上の「いいね」がある(笑)
しかも、後姿が私に似ている、しかも、耳が似ている!という意見あり・・自分には全然わからないが。。 
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by malicosmos_meme | 2016-02-12 17:34

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