今の時期は、めまぐるしく色彩が変わる。めまぐるしく人々が入れ替わる。
桜は、ふと気づいたらもう満開になってしまっていた。何かにとらわれてしまって
いることごとをもう一度俯瞰し、考えなおして、大事な時間と空間をとりもどさねば。
先月のブログにも書いた、高校生が、覚和歌子さんのウェブサイトにのっていた
言葉を、自分のノートに書いていた。
やたらと流行った「ありのまま」という言葉。ありのままの自分とはいったい何か?
「他人になろうとしないこと、他人の目に映る自分を生きないこと、
現行の自分を過不足なく語れる言葉を持つこと」
好きなものはたくさんあって、好きな人々もたくさんいるけど、最近、その
対極のものもどうも増えているような感じがするのは何故だろう? 何が
いけないのか? 自分の頭が固くなって受け入れられるものがせばまって
いるのかしらん? 社会もおかしくなっているのか、いろんなものが
二極化しているのか・・
さて、3月振り返り。
★想い続ける力~山梨から被災地へ
テレビ山梨の三塚さんがディレクター。3月11日オンエア。
3月報道・・になっちゃいけないと思うけど、でも、その報道は
大事。忘れないこと。できることは、すごく限られているけれど、
でも、1年に数回でも必ず行って、人と話して、土地の変容を見て、
空気を感じてくる。 それはほんとにいつまでも続けたいなあと思う。
★プラネタリウム・ワークショップ「オリジナルの惑星をつくろう」
プラネタリウムで想像力の翼を十分に広げて、そのあと、何か創作をする。それが手元に残る。これはとてもいい流れだなと思う。2004年からずっと、いろんな切り口で続けてきたプラネ・ワーク、今年は珍しく2つとも子どもたちがたくさんのテーマになった。今回は粘土。
「よりみちアート」の羽中田桂子さんと、ピエールJUNこと名取淳一さんに来ていただいて、粘土ワーク。最初にプラネで、太陽系の惑星をいろいろみて、系外惑星もみて、系外惑星にはどんなのがありそうかなーとあれこれ想像してもらって、創作。かなり小さい子たちもいて、夜の時間帯なのに、みんなもう、素晴らしいのがたくさんできる。できあがったのをお互いに眺めながら、自分はこういうことを考えてつくったということを皆が発表。それに対して、「そのチョコレートはとけないんですか」とか、「そのアンテナみたいなのは何するんですか」とか、互いにいっぱい質問しあう。最後には、ドームの星空の中に撮影された20個の「星」を張り付けて、みんなで眺める。望遠鏡でのぞいて、こんなのが発見されたら、宇宙はもっと愉快になる。この日、自閉症の子が参加していて、彼があまりに夢中になってプラネに見いり、作品をつくり、そしてみんなの前で発表し、質問にも答え・・というその姿に、お母さんがびっくり大感激。いつも、なかなか人の中にはいっていけずにお母さんもあれこれ思い悩むことが多かったようなのだけど、星空の力か、プラネタリウムの力か、はたまた粘土の力か・・。プラネタリウムワークショップ、こういうことがよく起きる。何故だかそういうことに出会えることが多い。
★職員研修? かわさき宙と緑の科学館
去年、「博物館館長研修」に参加されていた、かわさきの科学館の館長さん。そのときの話が、とても印象深かったということや、プラネの職員の方からも当方へのリクエストをくださって、「市民博物館」のさきがけでもある、かわさき宙と緑の科学館で、職員やボランティアさん、あの生田緑地内の他の館の方もきてくださって、お話させてもらった。嬉しかったのは、その館長さんが、去年の研修のあと、職員向けにその報告文書に、印象的な言葉をピックアップして、それをまとめて回覧されていたということ。その中に、私の言葉が、私自身の言葉よりももっと洗練された感じでたくさん載っていたこと。(笑) まったく・・どこかの館長に見せてやりたいなーとつい思ってしまう。
でも、自分が発信したことを、誰かが深くうけとめそこからアクションしてくれる。これは、ほんとに活動そのもの、生きるそのもののエネルギーを生み出してくれる。そして、プラネタリウムも見学させていただいた。フラット、同心円。広い空。オーソドックスだけど、やっぱり味のある、ベテラン国司さんの投影。平日だというのに、たくさんのお客さんと最後の拍手。お客さんそのものが成熟している感あり。 慌ただしく帰らねばいけなかったのが、とても残念だったけど、こうやって呼んでもらえる機会、1年に1回とか2回・・あるだけで、何故かほっとしていることに気づく。自分なりに蓄積してきたものを、何かの形で還元したい。という思いがやっぱり強いから。この半年ぐらい費やして、書いてきたプラネタリウムのコンテンツについての文章も、同様に。
こういったことを、いつまで、どんなふうに、どんな形にしていきたいのか、もう少し自分でもクリアにしないといけないのかな、とも思う。
★高校でのspace fantasy live with 小林真人
去年も呼んでいただき、その間に、真人さんリサイタルなどにも来てくださるO先生がいらして、今年もまたご縁をいただく。なんと、その高校は、息子が4月からお世話になる学校なのであった。真人さんの高校時代の恩師も今、こちらにいるし、息子が行くってことになって、最近やたらと、自分の近くにいる友人たちが、結構その高校出身者が妙に多いことにも気づいたり。
半分は、私たちの来し方。半分はspace fantasy live。
一番前で前のめりで聞いてくれていたのは、生徒会長くん。彼の質問も、最後のあいさつもとてもよかった。そして、帰り際、「たぶんこれ、人生の転機になります」と。 また保護者として、彼の行く末をこっそり見にこようっと(苦笑)。
★やまなし子どもサポートでの講演
「やまなし子どもサポート」主催の会にて、「宇宙と私たちのつながりについて~宙をみていのちを想う」講演。ケアする人のケアという言葉を知ったのは10年前ぐらいだったけど、そういうことに、きっとプラネタリウムは何かできるんじゃないか、と漠然と思っていたことが、リアリティをもって、目の前で受け止めてくれる方々に呼んでもらえること、とてもありがたいと思う。
「やまなし子どもサポート」は、いろんな「サポート」団体によって構成されていて、DV被害者支援、刑務所出所者支援、薬物依存症支援、外国人支援、食料支援、精神的支援・・いろんな人たちがいろんな角度から、それぞれに寄り添うべき相手に寄り添っている。 代表の方のあいさつで、現在は6人に一人の子どもが貧困との話。しばらくそのことでいろいろ考える。いったい、どこまで「自分ごと」にしていけるのか。でもやっぱり、これはみんなの自分ごとでなければ、絶対に解決していかないようにも思う。子どもの貧困は、子ども自身の問題じゃない。 「涙あり、笑いあり・・素晴らしいお話でした。私はいて座なので、さそりに向かって射る姿なのですが、今日は、うお座の高橋さんに射られてしまいました」とは最後の、副代表の方のご挨拶。 あらたな視点や発見・・・たった一瞬の癒しとか楽しみだけじゃない、持続していく「よりどころ」。そう思ってもらえるために、あと何をどうやってやっていくのがいいのか。
★プラネDE婚活、こたつDE婚活
八ヶ岳婚活委員会の五味さん、多賀さんに呼ばれてのイベント。そのうち、委員会のブログに報告がアップされる・・はず。
こちらとしては、ちょっと星ネタのアイスブレイクや、かるた・パズル・・プラネ以外のアクティビティでもかなり盛り上がったり、寝転びながら見てもらったプラネ、「泣きました」って男性、約2名。だったり。
中には、山で天の川をみて、ますます星空が好きになり、ちょっと活動に参加させて、という方も。なんか、ここをきっかけにして、そんな人たちが何回か集えるチャンスがあると、その先がかわってくるのかな、という気もする。
3月は、子どもたちのことが(自分としては、普段に比べるとはるかに)盛りだくさんの月だった。
蒼太は、入試があって発表があって、三年生贈る会があり、卒業式があり。いい学校、いい友に恵まれたことを思い、また、9年間の義務教育が終わるんだなー、いよいよ大人になるんだなーと思ったら、今、伝えておこう、と思うことごとがいくつか出てきたので、たぶん、蒼太にははじめてかも、というぐらいの長い(といっても2枚)手紙を書いた。彼の春休みは、友達と出かけるのも、忙しく。おそらく冒険的なものは、みなみの友達が複数泊まりにきたときに、逆に蒼太は、友人2人つれて大泉のアルリ舎へ。昼間には、延々歩き、清里散策、かえってきて男3人で、ハンバーグづくり、夜には、望遠鏡だして、月、木星、土星。これまで対して教えてもこなかったのに、一応導入の仕方を教えておいたら、木星、土星も入れて、その縞模様もわっかも見れたといって、感動したようす。月は、スマホで撮るこつまで習得した模様。(私、いまだにできない。)そして、ほぼ徹夜して、朝かえってきて、その後、夕方まで寝ていた・・。
FBにアップしたら、これまたかなりオオウケした、彼らの動画。(撮るのも自分たちでやっている)井上涼さんという、かなり不思議な動画をつくってなかなか一世風靡?している作家さんの作品を、彼らなりにアレンジして劇やっているのだった。
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by malicosmos_meme
| 2015-04-08 01:44