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Malicosmos ―高橋真理子の小宇宙

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「つなぐ」「つくる」「つたえる」「とどける」 これが自分の仕事のキーワード

八ヶ岳の磁場にひかれる人々

八ヶ岳の周辺に惹かれて移り住んだり、よく通ったりする人はたくさんいる。 
あそこの領域は、ある一種の磁場みたいなものがあって、それに捉えられてしまう感じがある。
いつかあそこに拠点を持ちたい、その気持ちは結構前からあるけれど、最近の出来事に、ますますその気持ちは強くなる。

先日、八ヶ岳ミュージアム協議会の会長である松村雅子さん(えほん村館長)のお誘いにより、その協議会の企画である「絵のない展覧会」のうち、清里フォトアートミュージアムで行われた「星を観る会」に参加させてもらった。 もともと、いわゆる観望会なのだけれども、その講師が国立天文台の梅本さん、それに、会長の松村雅子さんことマジョ、そして私が何か関わるとしたら、テーマは「暗黒星雲だ!」ということになり、その時間のオーガナイズを引き受けた。 
それで、去年制作したプラネタリウム番組「光がはじまる~暗黒2人組ピッコリーナとピアニッシモ」の簡易版?スライドショー版?をやった。
そして、なんと、この番組の音楽を担当したbreathのお一人、オカリナの大沢聡さんもきてくださることになり、マジョさんの絵と、跡部さんの電波望遠鏡の写真を組み合わせたスライドショーに、生朗読、生オカリナをつけた、なんだかとても贅沢な時間になってしまった。朗読は、星の語り部の新海桂子さん。
プラネの番組とはだいぶ別ものなので、これのためのテキストを書き下ろす必要あり、それを直前まで四苦八苦してやっていた。 このテキストで、はじめてみた方にちゃんと伝わったのか・・いまひとつ心配ではあるけれど、八ヶ岳のふもとに集まるイベントにこうやって自身が関わってきた人たちが集まっているのが、なんだか嬉しく、また、そこにいらした方が、「八ヶ岳のもつ力を再認識」と言ってくださったのが、ありがたかった。 ふと気づくと、そこは、八ヶ岳の磁場にひかれる人々が大勢集まっていたのだった。

ところで、
マジョさんのピッコリーナとピアニッシモの絵がとてもかわいいので、「これの絵本はないの?」と聞いてきてくださる方が結構いる。 うちの館のリピーターの小学生の男の子もしかり。
去年の秋にそれをとわれ、うーん、私ががんばれば出るかもしれないんだどね~といったら、「来月できる? その次?」というので、「ほんとに早くつくんなくちゃ・・」と励まされていたのであった。 今回のテキストが、それにむけた助走になるといいな、とも思いつつ。
ところで、「光がはじまる」は、絵本の読み聞かせシーンと、研究者が突然登場してそのサイエンスについて説明する部分とが、交互にやってくる。 ファンタジーの世界にいたと思ったら、急に等身大の研究者がでてきて、科学的なことを言う。 それについて、制作のプロセスのときにも、チームの中でかなり議論をし、また、できあがったあとも、これを絶賛する方もいれば、ギャップについていけない、という方もいる。 
従来的?な考えを用いれば、ファンタジーの世界と、「事実」を記述したいサイエンスの世界は、かけ離れているものなのかもしれない。 けれども、科学のあれこれを、「自分」の中に落とし込むのに、「物語」は必要だ。 そしてサイエンスも想像力と創造力ゆえのものであることなども思うと、もっと両者が歩み寄れる方法はないものか? それは、自身にとっても、ずっと大きな課題でありつづけている。 
どんな切り口の絵本が可能なのか・・、もしかして、大きな問いをたくさんの人たちに投げかける、いい機会なのかもしれない。

タイトルは、磁場にひかれる人々だった。(笑)
思えば、12年前、大学院D3のときに、あちこちミュージアムの職探しをしていたとき、名古屋市科学館のボランティアの方々の合宿が清里近くであって、それにお誘いを受けて、雪の清里にきた。 そのときの、牧場に広がる雪景色と青空の中にそびえる赤岳を仰ぎ、なんともいえない郷愁をそそられ、いつかきっとここで何かがあるだろう、と思った覚えがある。
その2ヵ月後ぐらいに、山梨への就職が決まった。やっぱり呼んでくれたのかもしれない。
もっともっと引力にひかれて、そこで活動をしていきたいなあ・・・・。
構想は「星の語り部ハウス」。
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by malicosmos_meme | 2008-11-15 05:43