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Malicosmos ―高橋真理子の小宇宙

malicosmos.exblog.jp

「つなぐ」「つくる」「つたえる」「とどける」 これが自分の仕事のキーワード

この授業 やればやるほど 神秘的

先日、といってももうだいぶ前だけれど、県立大の講義の一環として、プラネタリウムでの授業をやった。
70人近くもいて、学生の「足」が確保できないので、大学でバスを出してもらい、しかもピストンで2往復
ということだったので、なかなかどうして大変であった。 けど、その後、レポートを書かせたら感動的なものが多く・・その次の授業では、その振り返りとそこから生まれる疑問・質問、さらに聞きたい話から少しずつ企画・・に近づくグループワークをやった。

学生たちの感想、とても書ききれないけれど、その一部を紹介。

・昔の人々が考えていたことや観ていたことを現代でも感じ取ることができたら、星空によって今と昔という時間が結ばれるのではないかと思う。
・県立科学館でライトダウンの活動をしているのは知っていたが、今回のプラネタリウムでライトダウンの活動に参加したくなった。
・恋人にデートで連れていってもらうとしたら、夜景より星空のほうがずっとぐっとくる! 山梨が天の川が見える町として有名になったらいいなあ。
・寝る前に部屋の電気を消してそっと夜空を見上げてみようかな、と思います。何万年も前の光が私たちに届いていることを確認したいと思います。
・夜空を見上げるとそこには何億光年も前の光があり、そして今の私に届いている。その不思議な距離感が私を何故か励ましてくれる。明日もがんばろうという気もちにさせてくれるのだ。しかも、この光は誰の上にも存在する。そう考えると、何か心を揺さぶるものがある。よく人は死んだら、星になるということを聞くが、本当にそうならどんなに素晴らしいことだろうと思う。体は死んでも、星になって誰かを励ますことができたら素晴らしいことだと思った。
・星の光は何万年も何十万年も前の光だということを聞いて、これほど身近にロマンにあふれるものはない、と思った。このような天文学に関わる仕事ができる人を、素直にうらやましくおもった。
・宇宙がどんなに広くても、この先どんなに解明されていっても、私の人生は揺らぐことはないと考えている。しかし、宇宙の謎が明らかになっていくことが私の支えになることはあるように思う。夜空を見ていると、つらいことがあってもがんばれる気がしてくる。
・現在、宗教問題による紛争や諸外国との戦争、核問題などさまざまな問題がおきている。それも宇宙からみたらほんの小さな小さな地球の中で、である。・・このプラネタリウムを世界中の人がみたらどうだろう。一つ一つの生命が宇宙と結びつき、とてつもなく広い宇宙の中の小さな小さな地球で起きている問題をどう捉えるだろうか。星には人の心を変える力があると思う。
・この授業を受けて確実に自分が変わったことがあります。それは、主に子ども達に夢や希望をあたえるような仕事をしたい、という思いが芽生えてきたことです。


このレポートのときだけは、A41枚レポートだったのだけれど、毎回の講義のあとは、一行感想と、俳句(というより川柳・・)を一つ書いてもらっている。 そのうちの一つが、今回のタイトル。

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また、先日、笛吹市内にある春日居郷土館にて、「戦場に輝くベガ実行委員会」主催によるパネル、実物展示と世代交流ワークショップ、科学館の出張上映としての移動プラネでのベガ投影をやった。
そこから、また強烈な出会いが!
確実に、ある方向性にひっぱられている、呼ばれている力を感じる。 特に今年は。
自分がそういう思いで、動いているからなのか、呼ばれてほしいからなのか。
いずれにせよ、面白いことがまたおきる。

10月の内藤いづみさんの講演・対談も、超高速でミニ冊子としてまとまりつつある。スゴイ。

そして12月、いよいよ「オーロラストーリー~星野道夫・宙との対話」サウンドトラックも全国発売。
アマゾンでも買えます! (右手ご参照)

清田愛未の「星の歌集」もまもなく。彼女の大事な仕事に、ライナーノート書かせてもらった。
すごく楽しみです。サイトはこちら

上記とまったく関係ないけど、写真はみなみが朝の時間に書いて、ちょきちょきやって、自分の口の横に
セロテープでぺたっとはって、私にむかってポーズをしたもの。(噴出しになっている、というわけ)
真意はよくわからないけど(苦笑)、みなみの発想はほんとに面白い。

この授業 やればやるほど 神秘的_c0059080_2244687.jpg

by malicosmos_meme | 2010-12-01 02:24

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