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Malicosmos ―高橋真理子の小宇宙

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「つなぐ」「つくる」「つたえる」「とどける」 これが自分の仕事のキーワード

星野道夫に捧ぐ星空コンサート みんなつながっている~星と音楽と私たち

高校3年生、はじめて北海道の地に足をふみいれたのが女満別空港。その飛行機から眺めた
えりも岬の先端からの美しい海岸線。地図の形そのままというのと、そこからみえる広がりと・・
そして、網走湖でのインターハイ。 最終日にまわった道東の風景。これらにすっかり魅せられて
どんなに時間がかかっても北海道を全部まわろう、と思った。
そのインターハイが開催されていたとき、のちに私がはいる北大サイクリングクラブの人々は
なんと、道東ツアーをやっており、網走が集合地で、インターハイが開催されていたのを
覚えている、という。。 そして、私ももちろんその後道東ツアーをはしり、網走にもいって、そして
北見連泊のときには、北網圏北見文化センターまで足をはこんだのを覚えている。
大学2年の秋には、今度は国体が網走であって、高校の後輩の応援にいくために
自転車をもって網走へいった。そして、そのあと釧路まではしって、フェリーで東京へいき
小田原まで輪行、そこから一人で自転車で箱根を越え、富士五湖へやってきて、本栖湖から
南アルプス街道へ、夜叉神こえて、一度甲府に寄り、そのあと八ヶ岳山麓にある
同期のおじさんの別荘で、その友人たちと合流。 その場所は、実に、今私がもっている
アルリ舎の結構近い場所。 
ほんとに道は続いているのだな、と感じ入ってしまう。

そんな思い出深い道東、北見という場所で、その時代に出会って以来もっとも私に影響を
与え続けてくれている星野道夫のその写真展と、私が制作をした「オーロラストーリー~
星野道夫・宙との対話」の上映、もう10回以上もみた「ガイアシンフォニー第3番」の上映、
そして、「星野道夫に捧ぐ星空コンサート」。 それが星野道夫の年齢に達する月の出来事。
こんなできすぎたドラマはもうこれ以上なし、もうここで死ぬかも、という想いを抱えて
のぞんだコンサート。 
北見文化センターの多田さんの並々ならぬ情熱と、その仲間たちの暖かい支援、
人はこんなにも互いに感動を与えながら生きていくことができる。

出発の日は、超大型低気圧が2つ、北海道の上にあり、飛行機は、「羽田にひきかえす
可能性あり」という条件つきフライト。 網走にいた先輩は、「こりゃ絶対無理」と思うほどの
暴風雪だったらしいけど、女満別のあたりは比較的おだやかで、問題なく到着。
空港まで迎えにきてくださった多田さんの運転する「北見市役所」公用車にて、
北見文化センターへ。 16時過ぎから準備にはいり、リハは25時半ごろまで。
まったく元気に対応してくれる多田さん。

翌日、北見名産?塩焼きそばを食べさせてもらったのちに、星野道夫写真展を
観覧。 奥さんの直子さん、今回の写真展は、こと想い出深いものになったそう。
というのも、直子さんも私と同じ年。実は誕生日が2ヶ月しか違わないこともつい最近知る。
あまり文字情報にとらわれず、広い場所で、大きな写真をゆっくり見てほしい、という
直子さんの願いがおおいに実現できているその空間があった。 星野さんの大きな写真を
見るのも久しぶりだった。 ピアノの真人さんは、しばーらく、森の写真の前で、ずーっと
それを眺めながら世界に入り込んでいた。 忙しい日々の中で、なかなかそんなふうに
ある世界と向き合う時間がとれない中にあって、コンサートの前に、こんなふうに時間が
とれてよかった、と。 
オーロラストーリーも、もちろん観覧。写真展と観覧券がセットになっているため、
写真展を訪れる方の多くがみてくださるそう。 番組のみの上映なので、比較的
気軽に入れるのもよいのかも。
この番組は、星野道夫写真展と一緒に見てもらえるのが、もっとも幸せな上映のされ方、
ということをあらためて感じる。 
この番組の上映をする臨時のスタッフの女性2名は、その夜の懇親会にて、
60回みて、60回なきました、とおっしゃってくださった。 
一人は、「自分の好きなことをやって生きよう」と決意をしたのちに、この写真展と
オーロラストーリーに偶然出会ってしまった人。 これほどまでに励まされることはなかった、と
いうエピソード。 
星野さんは、誰か一人でも励ますことができたら、といつも書いていたし思っていた。

そして、かなりあわただしいリハをやって、18時半から本番。
プログラムは以下のとおり。(現段階でyoutubeにアップしたものがいくつか
プログラムからリンクされています。また随時増やしていきます。)

第1部 アラスカ ~星野さんへ

1. ♪アラスカへ (CD「オーロラストーリー サウンドトラック」より)
2.星野さんとの想い出
  私自身の高校3年生のときから、2つの「オーロラストーリー」にいたるまでの話
3.うつりゆく四季
  星野さんの熊の写真からインスピレーションを得た真人さんの曲を披露。
  それに続き、白いマッキンレーのふもと、秋色の中の湖にたたずむムースの写真を
  みながら、「北国の秋」(旅をする木 より)の一部朗読。(♪ この場所から)
4.♪天花
  北海道で知った雪の圧倒的な美しさ。 夜の雪を下から見上げるときのあの内側から
  喜ぶあの気持ちを、この曲は全部代弁してくれる。
5.宙との対話(♪対話 「オーロラストーリー サウンドトラック」より)
6.♪オーロラストーリー 

第2部 星と音楽と私たち  
1.♪Bon Voyage!
2.♪薫風(CD「この場所から」より)
3.夕暮れと時のめぐり (♪忘れな草 CD「月下の楽園より」)
4.♪月下の楽園(CD「月下の楽園」より)
5.星空が教えてくれること (♪オーロラストーリー 他)
6.星の一生(♪玉響 CD「月下の楽園」より)
7.私たちのいる宇宙 (♪星の道を)

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この続きはまだまだ盛りだくさんな話題があり。
コンサートに、きてくださった北大サイクリングクラブの4名もの先輩たち! 
その方たちとも一緒にやった懇親会での、さまざまなお話。
翌日の流氷、オホーツクの海、能取岬、網走湖・・・
しばらく忘れていたかもしれない、北海道の圧倒的な広がりと雪と霧氷と氷の白。
この世界から、1時間半で東京の街にひきもどされるというのは、ある意味暴力的
と感じるほど。
夜の世界から突然光がやってきてしまうことと、雪の世界からそうでないところに
もどされることはとてもよく似ている。
夜は、ゆっくりと明けるのが正しく、雪は、春にむかってゆっくりと溶けていくのが
正しいのだ、きっと。

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写真はオホーツク海をうめつくす、流氷にのった雪。ただの雪原に見えてしまうけど
これは、海。そして、これが大きくうねっている。

tobe continued・・
by malicosmos_meme | 2013-02-17 03:04