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Malicosmos ―高橋真理子の小宇宙

malicosmos.exblog.jp

「つなぐ」「つくる」「つたえる」「とどける」 これが自分の仕事のキーワード

5月の風

星空工房アルリシャの本格始動!と思っていた5月も、あーあ、やっぱりまだ挨拶はがきを出せていない。
6月あたまのJPA(日本プラネタリウム協議会)にまにあわせようと、あせって1000枚印刷しちゃったのだが
どうも失敗作だなあ、これは。
あらたなことは、どんどん増えているのだけど、最大課題の「まとめ」「あいさつ」「事務処理~」
なかなかできずにいる。

◎科学技術館シンラドームで初のプラネタリウム
GWの最後の2日間、まさかの風邪!をおしながら、都内でプラネタリウムデビュー。
シンラドームは、6mのコンパクトなドーム、そもそもプラネタリウムをやることを前提にして
いないのだけれど、ドームということで、「プラネタリウムやらないんですか?」という声は
多いとのこと。せっかくのユニビューも一般のお客さんが見る機会があまりない、という
ことで、私に声をかけてもらいました。 62名定員で、2日間とも4回投影。1日目は
宇宙を描こうというワークショップ参加の方々向けの特別投影もいれると5回。
整理券は早々に全部はけたとのことで、ありがたいことです。

風邪のことはもちろんだけど、さまざま反省の残る投影であったが・・・
まず第一歩として、科技館の方も手ごたえを感じてくださったようなので、
「新しい風」をおこせたら嬉しい。
写真のように、すごい隙間からポインターで星をさす必要あり(笑)
5月の風_c0059080_9585443.jpg


◎星つむぎの歌から星つむぎの村 あれこれ
これまでつくってきた企画や番組に関わることごとについて、物語が続くものがとても
多い。
星つむぎの歌は、これまでもいろんな形に発展してきたが、今年はそれが
ミュージカルになる。 兵庫県立の劇団ピッコロシアターの方々によるミュージカル。
その劇団の方々が、遠くから山梨まで「表敬訪問」しにきてくださった。
そのときの記事をこちらに。 
企画を考え、自ら主人公を演じる道幸さんも、演出の子安さんも、星つむぎの歌のコンセプトの
とても深いところを理解しながら、とても大事にこの作品をつくろうとしている。
子安さんと覚さんとの協働シナリオ。
今年ミュージカルになる、ということを「時評」という山日の論説に少し書いたのを発見した
星つむぎの歌に関わってくださったIさん。 星つむぎの歌に関わることで、ご主人を亡くした
哀しみをあらためて受け止めなおすことをされたり、またご自身は生きる力を得たり、
という方だった。その方がミュージカルの日程をしりたい、とお知らせしてきた。
そして日付を教えたところ・・・ なんと、その日は、息子さんの誕生日! ということになり
またもや「星つむぎの歌だよな~」という出来事が。
冬にはこども出演者を募っての、参加型ミュージカルになる、という。 いろんな意味で、共感が
生み出すよりよい発展系。 とても楽しみ。

一方、星つむぎの村としては、今年のやまなし国文祭提案事業「満天の星空に描くことばと音楽」
の第1弾として、「星空書簡ワークショップ」を開催。 参加者12名、スタッフ入れて19名のこじんまり
した会だったけど、だからこそ、とても密度の濃い、素晴らしい時間になった。想像はるかに超える。
そのワークショップレポートは、こちらに

◎茅野市立八ヶ岳総合博物館
かつて、メガスターの大平貴之さんを育て、川崎市青少年科学館の館長をつとめ、
プラネタリウムの全国組織の会長もつとめ、川崎にある八ヶ岳少年自然の家でも
子ども達に星の解説をし、去年から茅野市立八ヶ岳総合博物館の館長をつとめて
いらっしゃる若宮さん。
プラネの旧知の人々が、八ヶ岳によっていくというので、一緒に、久しぶりに若宮さんに
会いにいった。
若宮さんは、JPSの会長をつとめていたこと、「見るプラネタリウムから使うプラネタリウムへ」
ということをずっとおっしゃっていた方。 
私がプラネタリウム・ワークショップをはじめるモチベーションの一つは、若宮さんのこの
言葉だった。 そんなことで、若宮さんは、星の語り部の活動ほか、いろんな私の活動を
すごく応援してくれるし、励ましてくれる。 そもそも、すごい人徳のオーラをだしている
人なので、会うとほっとする。
茅野はとても近いし、若宮さんが博物館で実現したいなあ、と思っていることごとについて
お手伝いがあれば、何でもしたい、という気分。
博物館では、機織り機がたくさんあって、ボランティアの方が、せっせと機織りしていた。
若宮さんの理想とする、市民が使い倒す博物館になっていけるように、と心から応援したい。

◎戦場に輝くベガ オーディオドラマ化
2006年に制作・投影した「戦場に輝くベガ」。 全国5箇所でのプラネ上映があったり、
ボランティアベースの実行委員会が動いて、関連展示をやったり、小説になったり、
いまだに、上映できないか、というオファーのある番組。
それがNHKのFMシアターでのオーディオドラマになる。 構成やシナリオについて
ディレクターの方とやりとり中。
7月6日(土) 22時~22時50分 NHK FMシアター
タイトルは、戦場に輝くベガではなくなりそうなのが、ちょっと残念ではあるけれど。
そのうち、NHKFMシアターのウェブサイトにもアップされるでしょう。

◎今年度はじめてのSpace Fantasy Live
私が独立して、一番「これ」と思っているのは、Space Fantasy Live。
小林真人さん、山本晶子さんとのコラボレーションライブ。
この名称も、比較的受け入れてもらっている感じも。
5月は八ヶ岳のふもとの清里小で。 八ヶ岳の優子さんのはからいで今回の開催となりました。
気持ちよく晴れ渡る、5月の八ヶ岳の風に吹かれて「薫風」をかけながら学校へ。
子ども達はのりのりで、真人さんの「即興」や「校歌アレンジ」もみんな大喜び。
保護者の方は、「こどもが、とにかく、スゴイ!スゴイ!といって帰ってきて、何がすごかったのか
自分にはよくわからなかったけど、よい時間が過ごせたようです」という言葉なども
いただきました。
PTAの方々がとても一生懸命、ホストしてくださって、CDや本の販売も対応してくださったり
して、感謝。 いただいた手作りの音符と星のクッキーも素晴らしく。
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◎宇宙ノ卵 第2弾 地球
ブルーハウスという「みんなの夢を少しずつかなえる場所」。 そこで気に入ってもらって
宇宙の映像を月1回、みんなで見たり体験したりして、それを何かの形に変えていくという試み。
今回は、宇宙飛行士の視点で、みんなでじっくり地球をながめて、そこで感じたことを
グループでシェアし、そして各自、書いてみよう、ということをやった。
プラネワークショップでやってきたようなことなのだけど、「地球をじっくり眺めて書く」というのは
以外にもちゃんとやっていなかった。
そして、今回は、NYTさんたちの生演奏つき! これがまたとてもいい感じ。
そういうことが、自然と、自分以外の人たちから要望としてでてくるのが嬉しいし、すばらしい。
今回は、小3の娘のみなみの行き場がなかったので、みなみの友だちにもつきあってもらって
一緒に参加してもらった。羽中田さんがとてもうまく彼女たちを促してくれたので、
本をうったり、受付をしたり、サインをつくったりするのに、大はりきり。
そして、地球をみて、参加して、みなみは、下記のような文章をつくった。かなりユニーク。

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みんなのものを集めて、テキストでうって地球とともにみせたり、また読んだりした。

もう一息やってもいいかな、という時間だったけど、みなさん、それぞれに次にも
つなげて、という想いをすでにお持ちいただいていたようにも思う。

◎UTYいまじん
テレビ山梨でやっている山梨で活動する人を紹介するコーナー「いまじん」。
たった3分なのだけど、丁寧な取材だった。 ありすぎる情報をとてもコンパクトに
まとめていただいたと思う。
オンエアされたものがそのままネットからも見られます。 こちらの5月22日分。

◎多摩六都科学館 中長期計画策定委員
多摩六都科学館は、開館20年の先輩館。 山梨県立科学館ができるときに、一番参考にした
のがこの科学館だった。 なかなかアクセスが悪いので(人のこといえない、といわれてしまうが)
ちゃんと行く機会がなかなかなかったけれど、ずっと館を支えておられる神田さんは長い
つながりもあり、数年前には、ボランティア研修会で高柳館長さんも一緒にうちの館を訪れて
くださったり、そして去年にはプラネがリニューアルしたり、指定管理になってあらたな運営になったり、
と、いろいろ注目度の大きい場所だった。そんな中で、10年計画をたてる委員になってもらえませんか
というお話をいただき、参加させていただくことになった。
第1回目の会議の翌週には、同じ場所で、JPAも開かれて、しばらく関係が深くなっていきそうな
予感。 委員会での資料につけ、また、いろんなスタッフの動きを見るにつけ、いい運営して
おられるなあ、と。
またこれから楽しみ。

◎祖母の告別式
だんなのおばあちゃん、「ばばちゃん」とみんなが呼んでたおばちゃんがなくなられた。
享年94歳。
生前、日本舞踊をやっていて、80ぐらいになっても背筋がピンとのびていて、きりりと
かっこいいおばあちゃんだった。 
お義父さんのお話で、なくなる前数日間、ほとんど意識がないのに、
何度も手を上のほうに差しだしながら、まるで踊っているようだった、と。 なので、舞いながら
あの世界にいったんだろうね、と。
在宅ホスピス医、内藤いづみさんからのお話でも、死の直前に、その人の生前のことが
凝縮されるような瞬間がある、ということも聞く。 
死んだら魂はどこにいくんだろう? ということはいつも思う。 その魂があの世界にあがって
いく瞬間っていうのもきっとあるんだろう。
火葬のあとに、骨をひろわせてもらったのも久しぶりで、22年前のことがしきりに思い出された。
生命も、自然のしくみにきちんと取り込まれるようになっている、単なる物質・・
そのことは、ある意味では安心することで、でもやっぱり、人の心はどこへいってしまうのか
と思わずにはいられない。 素敵なばばちゃん、どうぞやすらかに。
by malicosmos_meme | 2013-06-06 12:57

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