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Malicosmos ―高橋真理子の小宇宙

malicosmos.exblog.jp

「つなぐ」「つくる」「つたえる」「とどける」 これが自分の仕事のキーワード

また誕生日~2月振り返りとともに

去年の今日と、今年の今日、太陽と地球と星空の関係がぴったりと一致して、1年。
いつも太陽系の惑星がまわっている映像とともに話をすることはこのこと。
1つ年をとる、というのは、地球が太陽のまわりをくるり、とまわること。 土星にいたら
30年に1回しか誕生日がこなくて、海王星だったら165年に1回しかこない!
1.8年でもなく、0.7年でもなかった、
絶妙なバランスの上に、かつ季節がめぐってくるように、静かに自転軸は傾いている。

大切に、大切に、と思っていた43歳が終わってしまった。 この年は次のフェーズに
うつるとき、と思っていたことは確実にスタートし、そして、この1年、ほんとに上出来な
忙しさと出会いと。 そう、今日は上出来!と思って過ごそう。 
そして、もう43歳をこえたので、あとは「余生」(笑)。 慣性の法則にのって、もちろん
じたばたもしつつ、でも、もう少し余裕をもちながら、一つひとつの出会いとか
一人ひとりと対峙していきたい。

この1年の中で、この2月は一番家にいられて、いろいろまとめ作業をやるぞーと
思っていたのだが・・ 実際は、大雪で半分ぐらいもっていかれてしまい、
今は、なれない確定申告で、じたばた。 というのが実情。

まずは2月の振り返りを。

〇星の語り部合宿
2007年あたりから毎年続いている、星の語り部合宿。去年度は、被災地に出かけて
いったので合宿をやらなかったので、久々の川崎市八ヶ岳少年自然の家のアストロハウス。
今年も20人近くが集って、わいわいと楽しい時間を過ごした。 みなみも初参加。
小6のはるかちゃん、中学生のさとくみに、かわいがってもらって、ガールズパワー
炸裂。
前日の夜はすごい晴れてたのにねーというちょっと残念な天気予報ながら、
夕刻、西空の1日の月と水星も発見。 その後、ほんとうは、他の観望会があって
こられない、とおっしゃってた若宮先生が、曇り予報のおかげで、こちらにきて
くださって、19時からは星空教室。 やっぱりここにきたら若宮先生のお話じゃなく
ちゃね。 そして、およその話が終わったあとには、完全なる曇天。残念・・という
感じで、他の団体の方々はかえられて、その後、語り部メンバーがのこって
しばらく若宮先生と歓談。 じゃあ、とりあえず、部屋にもどりますか・・といって
数名が外にでた瞬間、「すごいすごい、星いっぱい~」と叫びながら帰ってきた。
わーわーと、いそいで、スライディングルーフをあけてもらうと、なんと全開~。
いそいで、4台の望遠鏡を立ち上げ、木星、M42、他、あれこれと見始めたり
さっそく寝転がって、星空堪能したり。みんな大興奮。 
みなみは、「あの星全部食べたい~!」と。
と、さらに1時間ぐらい騒いで、部屋にもどる。
夜は恒例の自己紹介タイム。 それが、全部まわりきらずに、夜中に再度
外にでて、今度は、みんなで流れ星。 たくさん流れておりました。
おおよそみんな4時ぐらいまで、すごい人は6時? なんていう貴重な時間を
過ごしたのでした。
午前中は、星の語り部10周年企画のアイディアだしや、そのまとめ。

自身にとってのこの10年の星の語り部の振り返りは、まさしく、自分の仕事
全部に関わってくること。 この人たちの存在がなかったら、星つむぎの歌も
さまざまな番組も、ユニバーサルデザインという言葉も、なかっただろう。
この合宿にはこられなかったけど、この10年をいとおしく振り返ろう、互いの
人生とともに、と約束しているKさんと出逢えたのも、語り部のおかげ。
10年の振り返り冊子をつくる計画がうごきはじめた。

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〇教科書企画
これはオープンにしてもいいのか、悪いのか?よくわからないけど、
一つ、執筆する計画あり。 これも、また今の自分にとってはよきチャンスと思い、
なんだかたぶん、すごい大変だけど(そして実収入にはほとんどならないが・・)
プラネタリウムに携わってきて、その場のもつポテンシャル、自分自身が考えてきたことも
少し盛り込みながら、また、あらためて他の館での取り組みも調査させてもらいながら、
まとめていければなあ、と願っている。 しかし、その話が持ち上がってから、企画会議が
できるまでに半年、そして、その会議からはや1ヶ月。 初稿の締め切りはあと1ヵ月後!
うむ。

〇Space fantasy live in 塩尻
雪がふりだす直前の日であった。 いつも応援してもらっている会社さんでの
「健康増進プログラム」の一環。 携わってくれている方々が、「社員浄化計画」といっているもの・・
すごく大きな壁一面にすごい大きな画面でやらせてもらって、大迫力~。
たいていみなさんとてもシャイな感じで、終わったあと、よってきて何か聞いてくださることが
あまりなくて、大丈夫だったかなあ、と不安になるのだけど、関係のみなさんから、それぞれの
声をきくと、とても満足してくださった様子。
あらためて、支えてくださっていることに対しての恩返しをどんな形でできるのか、
よりよき社会のための小さな一歩、どんなふうにできるのか、ともに考えていきたい。
この日が1日ずれていたら、というか、天気があと1日早く変わっていたら・・
イベントがちゃんとできたかもわからない、翌日は、じゃんじゃんと雪がふったのであった。

〇プラネタリウムキッズ番組「おそらのあれなあに」
今の科学館の立場での仕事の一つは、番組制作をほかのスタッフができるように
なるための支援、指導。 昔から星の語り部として、関わってくれ、一時期は解説バイととして、
そして今は、天文の職員1年目でがんばっているSさんが、番組づくりをすることになった。
原型は、2011年に星の語り部が制作したユニバーサルデザイン絵本「おそらのあれなあに」と
そこから派生した、語り部の手作り夕涼み投影「おそらのあれなあに」。 
それをもとに、キッズ番組として生まれ変わったのがこれ。
Sさんは、一見、組織の中では自分の主張を前面に決してだしてこないけど、でも内側では
やりたいことも、想いも熱いものをたくさんもっていて、なんとかそれが一つずつ実現できるように
したいな、と切に思う。

語り部メンバーに見えない人たちが関わってくれたおかげで、ユニバーサルデザインというのは
語り部の中でのおのずとした根底のテーマ。
ただ、UDです、といえるものは、プラネタリウムという場にあって、ほんとに
難しい。 今回、はじめて取り組んだのは、吹き出しの字幕がついたこと。
これは確かに難しい。全部フォローできるようになるべく言葉を短くしていったけど、基本、
慌しい。 けど、すごい発見があったのは、吹き出しがあるときとないときでは、
自分の思考回路が確実に変わる、というのがわかったこと。 
簡単にいえば、音だけではさらりといってしまったことが、文字によって別の意識で取り込んで
いるという、ほんとに別の回路を通ってくる感じがよくわかった。
こういった実験・・は、おそらく、ドーム空間という映像、音楽、言葉が絶妙にからみあって、
はじめて素晴らしいものができるであろう場に、何をもたらすのか? 以前から興味があって
ほんとは、誰か、まじめに研究してくれないかなーと思っていることなのである。

まずは、この番組、聴こえない方々にもいち早くみてもらい、もちろんほかのお客さんからも
反応もらって、進化させていきたい。
音楽は、これまた星の語り部の小林孝一くんと、実は内藤いづみさんつながりでもあった
チャンティさん
チャンティさんは、内藤いづみさんの「ホスピスいのちの学校」の「校歌」の曲もつけて歌ってます!
こちらからご覧ください。
キッズ番組の投影開始は3月21日から。 科学館のサイトはこちら

そして、この番組の据付作業にいらしてた、Mさんは、金曜日お昼の電車にのって、
Nさんたちは、夕方から西にむけて車をはしらせ、ぎりぎり、陸の孤島にはまらずに帰宅
され・・
その後は・・ あっという間に、山梨は雪国になっていったのであった。

〇大雪
14日金曜日の午前中から降り始め、お昼のときにはすでに、車がかなり埋まるほどの
雪。 これ、どうなるんだ?と思っていたころ、ラジオがいってたのが、70センチになるかも。
朝は30センチっていってたじゃん・・と思いつつ、ほんとにスゴイふり。それでもなお
明日は雨・・という話もまだあって、まさかあんなになるとは。
夜、カーポートの雪が心配になってくるほど、まだまだ降り続き、途中で友人が
モノを届けに家によってくれた際に、だいぶ雪おろしをしてくれた。 これがなかったら
朝、終わってたかも・・ もちろん、朝もまだじゃんじゃん降ってたので、自分でも
必死にがんばったのであるが。
その後、山梨はしばらくの間完全陸の孤島、国道の大量の車の立ち往生、残念ながら
死者もでてしまう、大災害に。 15日に科学館のトークショーのために前日入りされようと
していた、JAXAの阪本さんは、なんと車中泊。 その後、超ご多忙な身なのに、
18日朝まで帰れないという状態になってしまったのであった。
それが山梨以外ではまったく情報が伝わってなかったり、県は国は何をしてるんじゃーと
思うこと多々あり、だったり、まあ、いろいろあったけど、防災意識のうすい山梨県、
また自分自身のこともまたあらためて反省することごとでした。
もちろん、こういうときにこそ、というふだんなかなかお話しないご近所さんとの
連帯感とか、いろんなところから聞こえてくる、「いいお話」もたくさんあった機会。

前の週の雪も1日違ったら大変だった。今回も・・ 1月の金曜日だったら所沢にいってて
ちょうど帰れない~とじたばたしたであろう時刻。 当然のことながら、この週末は
だんなも帰ってこられず、私が4日間帰ってこれなかったら、子どもらは
どうなっていたやら。 とか、2011年の3月11日も実は前日は東京にいて、
1日ずれてたら・・とか、実はそんなことが盛りだくさん。
いつも綱渡りな生活を送っている中にあって、これまで、自身の身に、ほんとうの
災害が降りかかってきてないのは、ほんとうにたまたま、ありがたく生きていられるって
こと。 感謝しつつ、やっぱり、「備え」 や近くの人たちとの関係性、あらためて
ちゃんとしなくちゃと思っている。

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〇東京エレクトロン韮崎文化ホール「Space Fantasy Live~きみの中の宇宙にでかけよう!」
そんな大雪から1週間。 どうなることかと思ったけれど、何はともあれ、この23日本番に
むけて、まずはアルリシャのはじめてのオリジナルグッズを納品せねばならなくて
それもさまざまなドラマが・・ FBに書き込んだことをそのままコピー。

東京エレクトロンさんの記念事業の一環ということで、参加者の方には、プレゼントがあるのです。
そのプレゼント、実は、「星空工房アルリシャ」の初のオリジナルグッズです。名前は、
「Stella Catcher マイ星座をつくろう」。インテリアとしても、子ども達のあそびグッズとしても、
カップル同士のプレゼントとしても・・ なかなかの上出来!!季節の星座がわかって、かつ、
星座線のない星図にトレーシングペーパーのせて、自分のオリジナル星座をつくって楽しむ、
というものなのです。しかも、これ、さまざまな困難を乗り越えてうまれました。なかなかこの
オリジナルなものをパッケージでつくれるところを見つけられず、またコストも相当かかってしまうので、
すべて部分発注にて。最後の印刷物が届いたのが先週の金曜日の夜。あの大雪降りしきる中、
きてくれた宅急便やさんにほんとに感謝! あのとき、ちょっと無理・・といってきてもらえなかったら、
完全に完成できずにいました。そして、この大雪で閉じ込められる中、ばらばらになったパーツを
商品にしていく手作業を手伝ってくださるはずの今福さんのところにも届けられず、かわりに息子が
せっせとやりはじめ300部。(なぜなら「バイト」なので)。そして日曜日にえいやっと今福さんのところまで
届けてにいったのも吉。翌日から道路は大渋滞に。そして、彼女が、せっせとつくってくださって、
それがほぼ今日完成! また東京エレクトロンさんのご担当の方にも、とても褒めてもらいました。
デザインは、並木さん。 これまでの星のことやりたいねーとずっとおっしゃってくださっていたので、
一つ、形にできてすごく嬉しいのであった。
alrichaウェブサイトに、ちゃんとのせて、ネット上での販売もできるようにしたいと思いますので
しばしお待ちを。

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で、ホールの方々も広大な駐車場の雪かきなどもほんとに大変だった中、
開催にこぎつけてくださいました。
大雪対応で、まだまだみなさんお忙しい中、500人ほどがきてくださった模様。
今回は小学校中学年向けで、かつ、学校とはまた全然違う環境なので、いろいろ
内容には悩むところあり。
まあ、あまりいつもの路線をはずすことなく、でもとりあえず、参加性も高く、
でもじっくり聞いてもらうところもつくって・・。

泣いちゃいました、という感想も多々いただいたり、身近な人たちがますますいとおしくなりました
というものや、でも、「明日を信じて」歌いたかったなーという感想もあったり。 
何はともあれ、大きなホールで、超大きなりっぱなスクリーンと、音響環境、
ほんとはピアノの音がもっともっとちゃんと出ればよかったのにね、という反省も
ありながら、気持ちよくやらせていただいた。
この日は、ステージ前後に移動プラネタリウムがある、というこれまた特殊な状況で
どうなるやら?と思いましたが、スタッフの方々もボランティアの方々も、そして
なにより来ていただくお客さんたちがとてもいい人たちで、移動プラネやってくれた
跡部さんも順調に終えることができました、と。
当日の写真が全然手にはいっておらず・・ またもらったら後日アップ。

〇第6回つなぐ人フォーラム
上記韮崎のイベントは、基本的にその市民相手のイベントだったし、韮崎は
かなり除雪もすばらしくすすんでいるところだったので、比較的まだ安心していたところだった
けれど、さすがに、つなぐ人フォーラム、全国津々浦々から140名もの人をお迎えする
イベント。中央線の特急は水曜日夜まで動かず、小海線が動いたのはなんと前日。
いろいろなことが心配で、私も大渋滞の甲府の抜け道を使いながら、清里へ2日前に
出向いた。 結果からいうとすべては結果オーライ。
もちろん、リスクが大きすぎるということで、キャンセルになった方も多々いるけれど、
130名ぐらいは外部からいらして、大盛況にて、またすごいエネルギーを発しながら
つなぐ人を終えることができた。
こちらは2日目がちょうど、上記韮崎イベントにあたっていたため、初日もあんまり
遅くまでいると、ついついしゃべりまくって声がでなくなるとほんとにやばいなーと
思って、最後の交流会を1時間でたところで、退散。 また2日目の夜にやっと
もどってきて、という感じだったので、大事な45分間をどれも体験できず、ちょっと
取り残され感もなきにしもあらずだったけれど・・
1日目の夜はすごいきれいにはれていて、夕食時間に望遠鏡だして、木星も
見てもらったり、2日目の夜は、これまたすばらしいいいタイミングで
ISSが飛んだのを、これまた夕食時のみなさんに声をかけたら、おそらく50人ぐらいは
外にやってきて、みんなで、「若田さん~」と手をふったりなんかして、すごい楽しく。

facebookのほうでは、いろんな人たちが自分自身の体験を書いているのを
せっせとシェアしたりしているのだけど、こういうのが、一つの「つなぐ人フォーラム」ページから
全部リンクしてみられるようになると、ほんとに臨場感あふれるその場の再現になって
いくのになーと思いながら、まだそこまでいたらず。

すでにここまで、書いて、今日はあと明日、あさっての講演の準備やら、明日は新月なので
アルリシャ通信も書かなくちゃ、とか、FBにみなさんが寄せてくださっているメッセージに
今回は全部返事するぞ!とか。
もうちょっとやることがあるので、今日はとりあえず、ほかの方が書いてくださっている
素敵なレポートを引用して、終わり。

実行委員川廷さんのブログ 

「間(あいだ)研究家」の加藤さんのブログ


〇最後にみなみのプレゼント

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by malicosmos_meme | 2014-02-28 12:01

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