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Malicosmos ―高橋真理子の小宇宙

malicosmos.exblog.jp

「つなぐ」「つくる」「つたえる」「とどける」 これが自分の仕事のキーワード

美しい光と孤独な闇が交じり合うこの世界~5月振り返り

★「終わらない物語  戦場に輝くベガ~約束の星を見上げて」 星ナビ7月号
プラネタリウム番組「戦場に輝くベガ」を最初につくったのは2006年。というか、つくっていたのは、
2005年10月~4月。この半年で、10年分生きた、と感じるぐらい、なんかめいっぱいやっていた。
みなみはまだ1歳半で、しかもこれの制作スタート、とする直前に、ちょっとした肺炎で入院なんか
したりして、「ちらり」と仕事を休もうかと思ったりもしたこともあった、そんな時期。
めいっぱいやっただけのことはあって、作ったときももちろんかなりの資料を集めたけれど、
上映中、さらに終わったあとに、どんどん資料や出会いが増えていく作品だった。
そうやって8年経て、「完全リメイク版」をつくって、「まとめておきたい」気持ちがずっとあった。
今回、星ナビに8ページというページをさいて、「終わらない物語」というタイトルで、ベガのことを
書かせてもらった。 業界内での発表などはしてきたし、メディアにとりあげられたこともだいぶ
あったけれど、自分たちでまとめて書いたことがなかったので、この機会はほんとにありがたいな
と思う。
1冊840円、ぜひとも読んでください。
http://www.astroarts.co.jp/news/2014/06/03hoshinavi/index-j.shtml

こうやって出ると、ベガのまとまったウェブサイト(現在版)がほしいなあ、と思うのだけど
なかなかそれが進んでない。
一応facebookはこちら

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★星空書簡―星をみあげて手紙を書こう  in 陸前高田
星つむぎの村としてのイベント。 陸前高田の「朝日のあたる家」訪問は2回目。
前回、なんか素晴らしい感想を逆にいただいて(こちら)、これを企画していただいた
みなさんも、ぜひとも次も!とおっしゃってくださった。
1回目のときは、星空の話、リーディングライブ、と基本、「受け身」で見ていただく
ことがほとんどだったが(一緒に歌ってもらったりとかはあったけど)、
今回は、以前から頭にあった「星空書簡」をやりたい、と。
星の話をきいて、リーディングライブなども聞いて、最後は自分で手紙を書く、という
ワークショップ。 これを考えるきっかけは、震災だった。
「震災の日の星空エピソード」→覚和歌子・丸尾めぐみ「ほしぞらとてのひらと」
→映画「きょうを守る」→陸前高田
あの日の星空を語れるようになったとき、その人が震災を乗り越える一歩になるかも、
との思いが、みんなにあった。
去年、はじめてやった、八ヶ岳での星空書簡も、とても感動的。

そして、とうとう陸前高田で、それが実現することに。 結論から言えば、やはり
こちらの想像をはるか超えることがおきた、ということ。
参加者のみなさんの力によって。一人ひとりの胸のうちが、その人の声によって
語られるとき、そこには、ものすごい共鳴の波がおきる。
下記レポートに掲載させてもらった、高校生の手紙には、号泣させられてしまった。
「美しい光と孤独な闇が交じり合うこの世界」でいろんな人たちに出会いたい、と。
http://alricha.net/hoshitsumugi/index.php?shokan

また、後日いただいた御礼のお手紙の中には、
「ピアノの流れるような調べにのせて、手紙を音読させていただき、涙があふれて
声がつまることもありましたが、母への感謝と後悔、これからの覚悟、さまざまな
思いをつたない文章ではありましたが、音読できたことは、私の今後、生きていく上で
何か吹っ切れたような気がします。私なりに、やさしく、強く生きていこうという力が
わいてきました。」とも。

星空書簡、大事に育てていきたいプロジェクトの一つ。

★気仙沼の保育園、施設
せっかく陸前高田までいくので、見せられる場所があるんだったら、ぜひ見せたい、と
思い、どこかで移動プラネができないか、と以前もお世話になった、
気仙沼ボランティアステーションの菊田さんを通じて、2か所、紹介していただいた。
ボランティアステーションのブログにも報告していただいている。
「おひさま保育園」は、その前身の幼稚園が津波で全壊したところ。震災2ヵ月後から、
小さな倉庫を借りて、そこで子ども達を預かり始めた、というスゴイところだった。無認可で
やっているので、補助もなく、理事長さんはじめ、ほんとに先生たちと地域の人たちの想いで、
成り立っている保育園。70人の子ども達を抱え、まだまだ足りないものもたくさん、と。
土曜保育中でのプラネタリウムだったので、すごくちっちゃい子たちも一緒のプラネだったけど、
先生たちも何人かの親御さんも一緒に楽しんでもらった。プレゼントに子ども達の自画像の花束。
ここに限ったことではないけれど、「現状知ってほしい」と思っている被災地の人たちはたくさん
いる。 おひさま保育園のサイトはこちら
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旭が丘学園は、気仙沼の高台にある施設なので、津波を直接的には受けてないところだけれど、
めったにない機会です!とプラネタリウム、とても歓迎していただいた。最初はテレビをみてた
子ども達のよこで、むくむくとドームをたてていると、みんな、くちをあけて、その視線がテレビから
ドームにくぎづけ。ぴょんぴょんとびはねて、「楽しみ~」と喜ぶ就学前の子たち。小学生たちも入って、
星空の話をすると、「北斗七星!」「おおぐま!」「春の大三角!」と次々声をあげ、満天の星空や
宇宙旅行はすごい歓声。先生たちにとっての、ツボは、黄道12星座のしくみを初めて知った!
ところだった模様。子ども達15名、大人8名ぐらいで、ぎゅうぎゅうだったけれど、50分も
ずっと集中していた。 
また来たいなあ・・

○都内幼稚園での公演
母親のお世話になっている幼稚園での保護者向け講演会として、一人スペースファンタジーライブ
バージョン。スクリーンのないところを、園長先生(ご夫妻)が、手作りのスクリーンをつくって
くださったり、保護者のみなさんもとても熱心に準備にあたってくださった。
いろいろとご尽力くださったKさんは、数日前に「星つむぎの歌」絵本を、発見してくださり、
それに感動して、みなさんの待ち時間にそれを流したり。
1時間の公演が終わって、質問の時間のときに、さっと手があがり、
「大変素晴らしいお話聞かせてもらって、今すぐにでもわが子を抱きしめて、一緒に星空を
みあげたい気分です。」と高ぶった感じのコメント。 保護者会みたいなところで、
こんなふうに即座に自分の感情を表してくれる光景、ありそうであまりない。
その次の方もそうだった。 その後の昼食会も・・
集まっていたお母さんたちの感性に支えられている会だった。
おすすめの星見場所は?ときかれれば、やっぱり山梨県、といいたい。
こういうときに、八ヶ岳で親子星見キャンプなんて企画があれば、みなさん
速攻申し込んでくれそうな勢い。 そういったことが並行してできるようになるといいなあ、と
つくづく思う。
後日いただいた感想の一部を、いただいたまま、こちらにはりつけてある。

★Space Fantasy Live 山梨音楽療法研究会
これの前日は、小林真人さんの母校である、山梨市立加納岩小学校にて、
そして、山本久美子さん率いる山梨音楽療法研究会主催でのspace fantasy live。
2008年の「星つむぎの歌」を、山本さんたちの仲間でやっている「山の都ふれあいコンサート」
のみなさんが一緒に歌ってくれたときからのおつきあい。 障害をもつ子どもたちの表現の場を
いろいろ展開されてきた方たちなので、今回も、障害もった方々も参加者の中で、たくさん
いらした。 全盲で知的障害をもつある彼女は、真人さんの「明日を信じて」を盲学校で歌って
知っていて、その曲が最後にでてきて、とにかく大喜びのサインをふりまいて、それを周囲の
だれもが受け止める、すごく温かい空気がそこにありました。ふだんから歌に親しんでいる方々
ばかりなので、はじめて歌う「明日を信じて」も、とても大きな声で歌っていただいた。

やはり、ライブをやって、そのときに感想を言ったり聞いたりシェアする、そういうことを
すると、その後にその人に残っていう度合も、きっと深くなると思う。
最初から互いが知り合っている人たちが集まっている場と、初対面ばかりの人がいる
場と、もちろん、それぞれ状況が全然違うけれど、どんな場であっても、何かしらシェアが
できる、そうしたくなる、そんな工夫ができるといいな、と思う。

★映画をつくる人
戦場に輝くベガからのつながりで出会った、映画をつくっているSさん、今度、自分と
いろんな人たちと対談をする本を出すという。 Sさん、まだ30代。すごい。
その一人に私を選んでもらった。 「ベガ」のころから、しばらく間があいたのに、
思い出してくれたことがうれしい。 まる1日かけて、アルリ舎で彼女と話をする。
対談じゃなくて、こっちの話をひたすら彼女が聞いてくれた感じだったが・・
自己紹介が6時間ぐらい続いている感じ。
とはいえ、彼女が映画という媒体からやろうとしていること、たとえば時間とか、
におい、とか、温度、とか、あり方とか、プロセスとか、場とか・・
言ってみれば、見えそうで見えないものを撮る。 撮る以前に、自分でつくる。。
なんかそういうところに、互いに共感するところがあり、だから、ひたすら、
彼女がこれから何を撮っていくんだろう、というのはすごく楽しみ。
本も楽しみ。いつでるのかな。

★今後の打ち合わせいろいろ
医療や福祉の分野と宇宙をつなげたいというのは、もう10年以上前から思っていたことの
一つだった。 これまでも少しずつ実践してきたけれど、去年から、そういうことが、できつつ
あるのは、うれしい。
「病院がプラネタリウム」も、いろんな方々が少しずつ紹介してくださっている。
埼玉の病院にも出向いて、いろいろ場所の問題とか、組織内の問題があれど、
ご担当の方が一生懸命心寄せていることが実感でき、直接会うことの大切さも身に沁みたり。
「プラネタリウム大好き」と言ってくださったり、「数ある病院の中から
うちを選んでくださってありがとうございます」と言ってくださったりする。
他にも、「つなぐ人フォーラム」つながりのうらりんさん経由で、今後も、医療系をキーワードとして
そこから広がってくるものがいろいろありそう。

また、甲府市内で、しかもうちのすぐ近くで、学生だけで経営しているカフェがあり、
そこで私の話をしてほしいってことになって打ち合わせに。
もらった企画書のタイトルは「知が暴れる3時間~頭の中をBig Baaaaang!」
いい、すごくいい。 久々に、これぞ企画書!っていう思いがこもったものを見た感じ。
彼らが感じている、自分たちの世代はもっと新しい価値観にふれて、もっと深くものごとを
考えるべきだ、という問題意識。 なかなかまぶしく感じるのだった。
7月にイベント。 それに至るまでのプロセスがとても楽しみ。
cafe flat はこちら

★「夕涼み投影」にむけて
星の語り部がこの10年、ずっと続けてきた「夕涼み投影」の制作。 10周年記念誌もなんとか
夏までに。 加えて、新たな制作も進んでいる。
今年のタイトル「やまなしほしものがたり」。 風習や民俗のことをとりいれつつ、星を通して
ふるさとを見つめる。 山梨につながる人たちが残していった星のことば。 今話題の花子さんも
甲斐の国の星空の美しさを語っている。
という、かなりしっとりした感じのイメージがにおってくるテーマでありつつ、
それらをぶち壊す、いや、もりあげる・・ 何かも登場?
10人以上でよってたかって、シノプシスとシナリオを仕上げていく。 そんなことが可能なのが、
語り部を、語り部たらしめているのだろう、といつも感じる。

★みなみ10歳
6月生まれなので、ほんとは来月に・・だけど、とりあえずここに。
みなみが10歳ということは、上記語り部も10歳。 みなみが生まれる1時間前ぐらいに
分娩台の上で、新聞記者からの電話にこたえていたり、1週間前まで館で仕事してたり
1週間後から「夕涼み投影」の制作につきあっていたり、常に仕事と並べられて
しまっていたみなみ。 それゆえか、今だに、「みなみと仕事とどっちが大事なの」と言われる。
いつもどこかに申し訳なさを感じながら、でも、仕事を減らせない私。 
蒼太が10歳になったとき、10年分ダイジェスト版アルバムをつくった。 今回も、同じアルバムで
みなみ用を。 みなみが書いてきた絵と文とかの写真も途中はさみこみながら。
この作業はいろんな涙をさそう。 誕生日前日の夜中に。10年分、未整理の写真の箱を前に。
みなみの絵や文の写真をfacebookにアップしたら、オオウケであった。 しかし、そのことを
本人に知られてはいけない。

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アルバムは10年分ダイジェストで、そのあともまだ10年分をいれるところが残っている。
(といっても1年につき2枚ずつぐらい・・)
10年後・・ みなみはいったいどんな大人になっているのか。 
ふと気づくと、このブログもはじめてからまもなく10年。 育休のときにはじめたウェブサイト上の
日記、そこから復帰してこのブログ。 
10年・・。 
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by malicosmos_meme | 2014-06-06 02:34