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Malicosmos ―高橋真理子の小宇宙

malicosmos.exblog.jp

「つなぐ」「つくる」「つたえる」「とどける」 これが自分の仕事のキーワード

この2週間

そうして、すでに弥生はやってきた。 大事に、大事に・・と思っていた如月、案の定、最後はほんとに逃げるように、自分の誕生日もすり抜けていってしまった。後半は、たくさん立て込み連日数時間睡眠で、感慨深くこの37年を振り返るヒマもなく。
でも考えてみれば、日々そういう思考をきっと繰り返していて、プラネの中でしゃべったり、それに関連する話をしていること自体が、自分がこうやって生きてきたことを問うていることなのかもしれない。

某大学の集中講義「映像文化論」もとい「プラネタリウム文化論」の授業も先週で一段落。
プラネの中で、「自分の好きな星空」にして、そこでしゃべってもらったり、好きな音楽もってきてかけたり、プラネフェスティバルでスパルタ的に5本の番組にびっしりと評価シートに書いてもらったり、ワークショップに参加してもらったり、そして最後は彼ら独自の企画を考えてもらったり・・と。 彼ら(といってもみんな女性)も、最初は「プラネが見られればいいな」という程度だったのが、いろいろと楽しんで、今後、もっとはまっていく人々もいそうな気配。 彼女たちの企画のいくつかが、ぜひモノになっていろんな人たちの目に触れるといいな、と思う。感想レポートから勝手に紹介。
「特に印象に残ったのが、好きな曲を思い出の星空の下で見るという授業でした。普段ではなかなかできないことで本当に貴重でした。普段はあまり口にしないこと、Sさんの詩みたいに、星の力で言えたようなところもあったと思います。星は周期で回っているけれど同じ星空は1つも無くて、その星空を見上げる自分の心境も毎回違っていて、そう考えると毎日毎日何の変わりも無く過ごしているように見えても本当は全然違っているという事実が見えたように思います。何光年も前の光が今私たちの元に届いているということなども含めて、星って偉大だなと思います。」

意識のどこかには必ず星があり、でもしばらくの間すっかり忘れていた・・そんな人々が星によって新しく何かに気づく。 そのプロセスは、こちらからみていてたまらないものがある。 

ある高校のオープンスクールでも「星空が教えてくれること」と題して、最近ここに書いてきたことごとなどを講演?してきた。 そこでの感想はちゃんと聞いてないけれど、星見るのが嫌いって人はやっぱり一人もいなかった。 天文ってきくと、「いいなあ」という感じという比率がぐっと減って「苦手っていう感じ」になってゆく。 そこの溝はいったいなんなのだろう?

その後は、プラネタリウム職員研修会。北から南から集まってくださったプラネ関係者に、たくさん番組をみていただいて、その感想を言い合って、そして一緒に企画を考えたりするワークもやった。 こちらの番組をみて、「眼からうろこ」「自分の得意分野がきっとプラネでも生かせるって勇気付けられた」「衝撃的・・」いろいろに感想をいただいて、そういう中から、プラネタリウムっていったい何ができるんだろう、という話をしていけるのはこれまた幸いなこと。
それぞれの場で、それぞれにがんばっている同志たち。 きっとお互いのミームはそこここに飛び回って、そうしていつか、何がしかの芽を出すことだろう。

そうして弥生・・・ いつになったら、やれやれ、と一息つける「1日」がやってくるのかしらん。
by malicosmos_meme | 2007-03-03 01:50

by malicosmos_meme